【感想・ネタバレ】沙高樓綺譚のレビュー

あらすじ

各地の名士たちが集う「沙高樓」。世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める――。やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

厳選された名士たちが集い、決して表には出せない秘密を今宵限りと語り合う、五つの物語。
聞いてみるとどれもこれも人に言えない話ばかり。ずっと抱えてきたことを口にするのは痛みが伴うだろうと想像される。参加者の秘密を聞く度に重みが増していき、聴衆の一人となってそれを受け止めるのだ。
一話ごとの知識量が豊富で内容が濃く、非常に読み応えがあった。特に『立花新兵衛只今罷越候』の気迫に息を呑み、鳥肌が立った。面白い話だった。

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2021年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 やっぱり浅田次郎は面白いなぁ。
 趣向の違う短編集。

 百年の庭と……いや、どれも全部面白い。

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2011年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

刀剣の鑑定を商売としていたわたしが、国立博物館で、旧知の鑑定家・小日向賢吉(徳阿弥談山)と会い、"面白い会合"に誘われるところから話が始まる。
小日向君に連れられて訪れた沙高樓とは、各界で名をはせた著名人が、今まで誰にも話す事が出来なかった秘密の話を語る場所であった…。

ちょっと不思議な、そして、ちょっと不気味でもある5つの話。
結構好きです。<この手の話。
続篇も出ているようなので、文庫化されたら是非読みたいな、と。
それはそうと、沙高樓の女装の主人が、どうしても美●明宏氏に思える(笑)。

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2016年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか面白い設定。

刀鑑定職人の話は面白かった。あと、ヤクザの人殺しの話。人を殺すのはその状況に仕方なくなった人、人を殺すことが如何に難しいかを語る。今の法律(行政)がなかったら当然人殺しはもっと多く、それはある意味、本来の人間の姿なのかもしれないと思った。

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2012年02月07日

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