あらすじ
暮らしの拠点は1か所でなくてもいい。都会か田舎か、定住か移住かという二者択一を超えて、「当たり前」を生きられるもう一つの本拠地、“フルサト”をつくろう!多拠点居住で、「生きる」、「楽しむ」を自給する暮らし方の実践レポート。
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Posted by ブクログ
ただただ、いいなーと思う。今住んでるところも田舎だから、こういう若者たちが来たらいいのに。そうしたら、その人たちと一緒に遊べるのに。空き家もたくさんあるらしいし。東京で住むなんて私には考えられないけど。床貼りみたいに作業をしながらだと確かに仲良くなれるよね。すごく気楽に読める本。字も大きいし。
Posted by ブクログ
将来の不安のために保険の加入や貯蓄に励む?35年ローンで都会に小さな家を買う?どれも現実的に捉えられなかった。世の中の「常識」を猜疑的な目でしか見られなかった。家を買う人は、35年後の未来を見据えてるのかな…と思うと単純に「すごい」と思ってしまう(でも6千万で23区内に家買って、2年で離婚した友人♂もいるわけで…)。
そんなわたしにとって、「フルサト」をつくろうという提案は、世の中の常識より数倍「常識的」に思える。住むところと、食べるものに困らなければ、収入は少なくとも35年の住宅ローンを抱えて欲にまみれるよりずっと満足度の高い生活をできそうだ。本を閉じた後、早くもわたしのフルサトを見つけに行きたくてうずうずしている。
著者のおふたりは和歌山県の熊野にフルサトをつくり、都会と行き来しながら生活しているそう。そこには廃校になった小学校を利用してパン屋をやる人、ブックカフェをつくった若者も周囲にいるという。過疎地だから、田舎特有のしがらみもなく、若者が文化を1からつくる基盤がある。これは、国や自治体がやる町おこし、地域おこしのようなものより遥かに柔軟性もあるし可能性のある話だと思う。
本屋を開きたい、40代でスナックのママになりたい、なんていつも思ってるのだけど、フルサトをつくれば夢物語ではない。本もいいけど、足を使っていろいろ調べてみよう。