【感想・ネタバレ】未承認国家と覇権なき世界のレビュー

あらすじ

戦争は、ここから、生まれる

ポスト冷戦、テロとの戦いの次にやってくるのは、どんな時代なのか。ウクライナ紛争はどこへ向かうのか。ロシアはなぜクリミアを編入できたのか。次に戦争が起きるのは、ウクライナか、アフリカか、アジアなのか。無秩序な世界の狭間で、大国の論理に翻弄される国家にあらざる国、未承認国家。未承認国家を起点に、不安定化した世界を読み解き、破綻した主権国家システムの行方を占い、歴史の転換点をときほぐす。

[目次]
第1章 戦後世界を概観する
第2章 未承認国家という現実
第3章 コソヴォというパンドラの箱
第4章 帝国の遺産
終章 未承認国家の向こう側

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クリミアのロシア編入。
国民の気持も考えないで、どうしてそんなことが許されるのか。
初めてニュースを耳にした時に、抱いた感想。
ただ、実際のところ、事情はよくわかっていない。

連日、ニュースを耳にしても、もやもや感はいっこうに解消されない。それどころか、そのニュースを避けるようになってしまっていた

「未承認国家」
耳慣れない言葉。著者は、満州国を例に挙げ、説明を始める。日本には全く縁のない話だと思っていたが、そうではないらしい。

本書で説明が加えられた未承認国家だけでも、想像を遥かに超える数。日本は平和だ。

民族、宗教など様々な要因で形を変え、存在している未承認国家。結局のところ、国民の意志で前向きな力が働いているというよりは、他国の都合で、時に民族、時に宗教と色んな要素を利用され、いいように振り回されているだけのような気がする。

他人のことを真剣に考えて行動する人が少ないように、他国の利益を真摯に考えて行動している国家など、幻想にすぎない。
どうしたらこの問題は解決できるのだろうか。全く答えは見つからない。

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2014年10月09日

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