【感想・ネタバレ】美晴さんランナウェイのレビュー

あらすじ

中学生・世宇子の家には、おばさんの美晴が居候している。27歳でけっこう美人なのに独身、時々バイトするだけのお気楽暮し。気ままな彼女は、男を家に連れ込んだり、やりたい放題。家族はその度に大混乱するが、その明るく、にくめない性格から彼女を許してしまう。そして、またある事件が……。携帯電話がなかった時代を舞台に贈るホーム・コメディの決定版。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほんわかして、くすっと笑える作品。
携帯電話がなかったころ、人と人とのつながりを感じられるきっかけってもっと多様だったなぁと思った。
最後に付け加えられた「その後」の話を語った人が意外。
個人的には世宇子と自由にぃさんの行方がどうなったのか知りたい。

0
2012年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんやろ?俺ってそんなに堅物やったっけ?
主人公美晴さんの人騒がせな行動がイチイチ勘に触って楽しめない。ノンフィクションだし、作者も主人公の破天荒な行動と、それに振り回される一家のドタバタ騒動を笑って欲しい趣旨で書いてるのが読んでて分かるのに、のんきに笑えない自分がちょっとイヤになりつつ、読み進めていって気がついた。

そう言えば、スマホはおろか、携帯やPCが出てこない。デンスケってひょっとして。病院でタバコ?そう、この話は1980年代前半ぐらいを舞台にした物語だったのである。

舞台が1980年代くらいだと思って読むと、主人公美晴さんの行動がそんなに勘に触らない。「かなん姉ちゃんやなぁ」とは思うが、そのかなん姉ちゃんに振り回される周りの行動に笑いがこみあげてくる。作者の意図にぴったりはまれたわけである。

舞台設定を勘違いすることは良くあるし、自分の意識下で修正をかけることも慣れているが、こうまで印象が変わる小説も珍しい。勿論そこには作者の技巧もあるんだろうけど、一番思ったのは「21世紀になって便利になった分、余裕がなくなってるなぁ」ってこと。

当時は27歳の女性が結婚もせずに実家でバイト暮らししてるのは、世間体が悪かったかもしれないけど、少々破天荒で感情的な人物(主人公だけでなく登場人物全員に関して)を地域で許容できるゆとりってものがあったんじゃないかと思う。最近では結婚とか男女差みたいなところでは進歩しているのかも知れないけど、家族や地域や学校と行った、当時かろうじて機能していた防衛線は破たんしていて、ちょっと場違いなことをすると、ネットやリアルで炎上だのヘイトだのと、大きな世間を敵に回してたたかれてしまう。

何もかもを昔に戻せばいいってわけじゃないだろうけど、俺たちがあこがれた21世紀の未来社会って、ドラえもん的な平和なものじゃなく、オーウェル的な窮屈なものに向かってる部分もあるんだろうなぁと、なんだか物語の本筋と違うところが妙に気になってしまった。

0
2015年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2時間もののホームドラマみたいにさらっと読めた。昭和って感じで少し古いかな。
書き下ろしの翔の話は物足りなかったかな。

美晴さんの結婚式の控え室で、世宇子が寂しく思う。

0
2011年07月15日

「小説」ランキング