【感想・ネタバレ】「ゼロ年代」狂想のプロレス暗黒期のレビュー

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Posted by ブクログ

オカダ・カズチカ。内藤哲也。棚橋弘至。

プロレス業界再大手の新日本プロレスは、奇跡のV字回復を成し遂げて、業界の盟主として君臨している。

その新日本プロレスにも長い冬の時代があった。


総合格闘技が主流となり、プロレスラーが駆り出されては敗退を繰り返す。
会場にも閑古鳥が鳴く時代が続いた2000年代。


著者は、そのゼロ年代前半期にマッチメーカーだった。

興業全ての最高責任者として苦悩にあえぎながら、次々と戦いを仕掛けていく。


元祖・過激な仕掛け人・新間寿の涙。

破壊王・橋本真也への断腸の思い。

超新星・中邑真輔への期待と叱咤激励。

総合格闘技へ戦いを挑んだ男意気。

夢の対抗戦への仕掛け。

退社前に声をかけてくれた、ミスター・プロレス天龍源一郎。

前田日明が仕掛けようとした、マット界天下三分の計。


新日本プロレス創業者・アントニオ猪木との息を飲むようなやりとりの数々は、プロレスファンならば痺れること間違いない。


戦いの最前線でもがき苦しんだ男の一代記は、一気に読ませる抜群の面白さ。


どんなに這いつくばろうとも褪せることのない、プロレスへの大情熱が溢れた一書。

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2017年11月19日

Posted by ブクログ

まさかレインメーカーに湧き立つ府立に、猪木と共に上井が乗り込もうと妄想してたとは!衝撃の冒頭から、自身がマッチメイクを担当をした2000年代新日本を振り返る本。しかしどういう経緯で草間社長と対立し、柴田とともにビックマウスを立ち上げたのか。もう少しそこを突っ込んで書いてほしかった。

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2013年03月31日

購入済み

やっぱりね

この人が現場仕切ってた頃、やたらと面白くなかったんだけどやっぱりね。
レスラーのことを考えてないわな、ただのファン目線。
我々がプロレスに見たいのは大河ドラマの様に延々と続くレスラーの生き様なんですよ。
目新しい仕掛けなんかあざといだけ。
このカード出せばファンがワクワクするだろう、なんて大きなお世話。
レスラーファーストになったから今の新日は面白いんですよね。

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2020年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新日本プロレス・旧UWF・ビッグマウスラウド・UWAI STATION等
の各団体のフロントであり、一時はFEGのWRESTLE-1やHERO'Sの
プロデューサーも勤めた上井文彦氏の著作。ちょっと前に出た本で、
そのタイトルは気にはなっていたのだが・・・。

ここでの「ゼロ年代」とは、上井さんが新日本プロレスのマッチメ
ーカーだった頃とその後の数年を指す。西暦で言うと2000年から
2007年くらいの時期に該当する。僕を含めた新日本ファンが
新日本の暗黒期をゼロ年代と呼んで忌み嫌うのは、間違い無くこの
作品のネーミングが原因だったりする。

しかし、巻末の年表を確認してみると、00-07というのは、
それほど暗黒で無い事に気付く。本当の暗黒期は上井さんが引いた
後の07-10の3年間。全てとは言わないが、その原因のかなりの部分
を作ったのが上井さんであることは間違い無い。

そういう御仁だから、ハッキリ言って僕はあまり好きでは無い(^^;)
タイプの人。新日本を引っかき回すだけ引っかき回し、何の責任も
取らずに出て行ってしまった人なのだから、そう思われても無理は
無い。

ただ、どうしてもこの人を憎めないのは、その態度や発言から
新日本プロレスLOVEを感じてしまうため。数年前の1.4ドーム大会で
ブロック・レズナーの保持するIWGPヘビー級王座に中邑真輔が挑んだ
試合前にコメントを求められた上井さんが、鬼の形相で
「中邑がレズナーに負ける要素はどこにも無い」と言い切った時は、
ちょっとシビれた。
まぁ、その試合で中邑は負けたのだけど(^^;)。

もちろんこの作品からもそういう感情は随所に感じる事が出来る。
最近読んだ他のプロレス本と比較すると、正直表現も文章も稚拙では
あるのだが、得体の知れない熱いモノがあるのも事実。新日本ファン
であれば、苦笑しながらも共感しちゃうんだろうな、きっと。

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2014年10月17日

Posted by ブクログ

私は2000年代以降のプロレスはほとんど見ていません。
タイトル通り「ゼロ年代」のプロレス界(上井氏を中心とした)の動きが、著者上井氏の目を通して語られています。
登場するレスラーは、上井氏との関係から好悪が分かれる書かれ方をされています。
この手の本なら当然なのでしょうが、とはいえ、ボロクソにけなされてるわけでもありません。
このへんは一緒に仕事をしていたが故の配慮とか、プロレスへの情熱がそうさせているんでしょうかね。
プロレス暴露本に比べれば刺激は薄いですが、上井氏の目を通してゼロ年代のプロレス界を概観するという意味では、私のようにプロレスを遠ざかったファンが読んでも楽しめると思います。

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2013年02月03日

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