【感想・ネタバレ】「ゼロ年代」狂想のプロレス暗黒期のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

新日本プロレス・旧UWF・ビッグマウスラウド・UWAI STATION等
の各団体のフロントであり、一時はFEGのWRESTLE-1やHERO'Sの
プロデューサーも勤めた上井文彦氏の著作。ちょっと前に出た本で、
そのタイトルは気にはなっていたのだが・・・。

ここでの「ゼロ年代」とは、上井さんが新日本プロレスのマッチメ
ーカーだった頃とその後の数年を指す。西暦で言うと2000年から
2007年くらいの時期に該当する。僕を含めた新日本ファンが
新日本の暗黒期をゼロ年代と呼んで忌み嫌うのは、間違い無くこの
作品のネーミングが原因だったりする。

しかし、巻末の年表を確認してみると、00-07というのは、
それほど暗黒で無い事に気付く。本当の暗黒期は上井さんが引いた
後の07-10の3年間。全てとは言わないが、その原因のかなりの部分
を作ったのが上井さんであることは間違い無い。

そういう御仁だから、ハッキリ言って僕はあまり好きでは無い(^^;)
タイプの人。新日本を引っかき回すだけ引っかき回し、何の責任も
取らずに出て行ってしまった人なのだから、そう思われても無理は
無い。

ただ、どうしてもこの人を憎めないのは、その態度や発言から
新日本プロレスLOVEを感じてしまうため。数年前の1.4ドーム大会で
ブロック・レズナーの保持するIWGPヘビー級王座に中邑真輔が挑んだ
試合前にコメントを求められた上井さんが、鬼の形相で
「中邑がレズナーに負ける要素はどこにも無い」と言い切った時は、
ちょっとシビれた。
まぁ、その試合で中邑は負けたのだけど(^^;)。

もちろんこの作品からもそういう感情は随所に感じる事が出来る。
最近読んだ他のプロレス本と比較すると、正直表現も文章も稚拙では
あるのだが、得体の知れない熱いモノがあるのも事実。新日本ファン
であれば、苦笑しながらも共感しちゃうんだろうな、きっと。

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2014年10月17日

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