【感想・ネタバレ】新版 親ができるのは「ほんの少しばかり」のことのレビュー

あらすじ

子どもとの距離感に悩んだら――「ふぞろいの林檎たち」「岸辺のアルバム」……家族を見つめ続けた脚本家が語る親子論。わが子も他者であり、親の思いどおりにいくものではない。個々の魅力に気づき、その違いを財産だと思って喜ぶべきではないかと著者はいう。大事なのは「時代の基準」ではなく「その子の現実」。「親が子供にしてやれることの基準」は、「他ならぬその子」にしかないのだということ。「一般的基準を忘れて愛する」「言葉より深いものを子供は読みとる」「人生の意味」……子供が教えてくれる大切なこと。それは親をも育んでくれる。子供は親の成熟する場所だった――。私たちは弱い存在で、なまの真実には耐えられないところがある、などと思うことがあります。(中略)私は子供の「?」を、大切にしてあげたいと思う親でした。本当のことだけをいうように教育するなんてことはできないという思いがありました。(本文より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

山田太一さんのエッセイ。1934年生まれの山田太一さんが、60歳くらいのときに、家族や子供、子育てについてつづったエッセイを、80歳くらいになって再編(?)したもの。ご自分でも、この年になって読み直しても、子育てに関する考えは変わらないものだと最後に書いている。
令和の今の時代、昔と子育てに関する価値観は大きく変わっていると思うのだが、平成~令和にかけて子供を中学生まで育てた私が読んでも、本当にその通りだなーと思うことが多かった。

以下引用
人間はなんでもなく生きていることを幸福と思わなければならないような弱い存在なのではないでしょうか。
伝統というものは、再生産をしているように見えて、多くの時代多くの個性のフィルターでろ過され磨かれているもので、よほどの天才ならともかく、一個人の創意工夫ぐらいでは、歯が立たない厚みを持っているのではないでしょうか。
幼児は、人間の本来の速度を教えてくれるような気がします。人間は、汚れるものだということも、人間は時間がかかるものだということも、人間の無力も身勝手も感情の爆発も機械のようにはいかないことも、素朴とかぬくもりや助けが欲しいこともー。
子供が汚れを持ったときに、それにとても驚いてしまうとか、厳しく排除してしまうということは、人間を知らない愚かで傲慢な所行だと思います。少し正直に自分を見る目があれば、子供に公明正大、清潔などを求めなくなるのではないでしょうか。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山田太一著のは、はずれがない。
子どもに全部光を当てなくても良い。陰の部分があった良し。この言葉は響いたわ。

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2014年11月08日

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