あらすじ
せっかくコーチングを学んだのに、現場へいくと「あれ? ケーススタディが全く役立たない!」――すっかり身近になったコーチングですが、本質を理解し、現場で活用できている人は少ないようです。本書では、多くの経営者・管理者を指導してきたカリスマ講師が、「実際に使えるコーチング」を平易に解説。「コーチの基本は、聴いて・受け入れて・質問すること」「ひとは他人から命令されても軽やかに動かない」「銀座NO.1ホステスに見るコーチング」など、ユニークな視点を交えながら、コーチングする側の心構えを中心に説く。スキル一辺倒に陥りがちな類書と違い、相手の心に届く実践的具体例が満載なので、現場で役立つこと請けあい!「コーチングってそもそも何?」という初心者から「コーチングを学んだのにイマイチ使えない!」という悩める管理者まで、「これは使える!」と大評判。この一冊で、もう部下指導は迷わない!
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Posted by ブクログ
何となく知っていたコーチングだけど、ちゃんと本を読んだのはたぶん初めて。
「答えは、その人の中にある」というスタンスがまず大前提かつ最重要だなと思った。だからまずは相手の話を聞く、全部聴く、受け止める。そして質問を投げかける。アドバイスは求められたらするけれど、相手の行動を自発的に促すのがコーチング。伝えるのは、相手にこうしてほしいということではなく、自分がどう感じているか、というIメッセージ。コーチングの主体はあくまでも相手で、自分じゃない。わかっているつもりでもなかなかできてないことがたくさんあるので、この本でコーチングの基本を知ることができて良かった。
Posted by ブクログ
コーチングとは相手の優れた能力を引き出し、前進をサポートし、自発的に行動することを促すコミュニケーションスキルであり、「答は、そのひと(相手)の中にある」という前提に立つことが重要であると本書は説きます。
コーチングでは、エゴイズムは捨てて、目先の効率にとらわれずに、相手を操作・誘導しようとしない心構えが必要だということがよくわかりました。
質問して、聴いて、受け入れるだけ。ただそれだけ−−。
ただそれだけができないことの背景もしっかりと触れられており、現役の管理職者にとっては、目からウロコというより、耳の痛い話も多いのではないかと思います。
つまらない威厳を振りかざして得意気になってしまう前に、そんなコーチングを妨げる管理職の幻想をもってしまう前に、できるだけ早く、若いうちに読むべき一冊、ではないか思います。
<目次>
1 コーチングとは何か〈注目される背景〉
2 部下を伸ばすコーチング
3 聴くことと受け入れること
4 承認〈褒めることと叱ること〉
5 Iメッセージの力
6 聴くことと信じる能力
7 コミュニケーションから生まれるエネルギー
8 ペーシングはコミュニケーションの入り口
9 コーチングを妨げているもの
10 達成目標のビジュアライズ
11 質問をクリエイトする
12 コーチングにおけるアドバイス
13 エネルギーロスを自覚する
14 コーチングのストラクチャー(構造)
15 相手の人生を主人公にする
Posted by ブクログ
コーチングについて興味を持った人が最初に読むとよいと思う本。コーチングという枠組みにとどまらず、人のコミュニケーション全般に応用できる考え方やあり方が書かれているので、どんな人にも役に立ちます。
コーチングの良いところはスキルに偏らず、本当に心からの姿勢に重きを置くことです。小手先の技では体裁を為すだけになってなってしまいます。そうならないことをコーチングは大事にしています。
また、文章が難しくなくとても読みやすいので堅い本が苦手な方もぜひ。銀座のママを対比に使っている点がユニークです。
Posted by ブクログ
コーチングとは、教えることではなく、
考えさせること。
答えは相手自らが導き出すもの。
決して誘導してはいけない。
決して優越感に浸ってはいけない。
Posted by ブクログ
以前からコーチングの噂(?)は聞いていたが、もっと早くに読んでおくべきだったと後悔。
自分が以前から疑問に思っていたことや、本当はこうではないのか、と思っていたことが全部書かれていて、読み進める度になぜかしら涙が出た。
今後、人と向きあって仕事をする、人を育てたいと思うのであればじっくりとずっと読みなおしていきたい一冊。
Posted by ブクログ
私の人生を変えた1冊です。
この本を読んで、著者である播摩さんが開催されているフレックスコミュニケーションのコーチ認定コースに通い、プロコーチになりました。
今まで読んだどのコーチングの本とも違い、とてもわかりやすかったです。
Posted by ブクログ
部下の中に既に答えはある、上司はその事を信じて、部下が自分で答えに辿り着くことをサポートする。それが、コーチング。
正に、目からウロコでした。
上司の100%の答えよりも、部下が主体的に考え・行動した50%の答えの方が価値がある!
私も、部下を信じる事から始めようと思います。
Posted by ブクログ
プレイヤーから部下を持つようになり、どう仕事をやってもらえば良いかと日々頭を悩ませていた。自分の理想は部下が主体的に動いて成果を上げてもらうことで、自分がとにかく指示を出して部下を動かそうとは思っていなかった。そうはいっても行き違いが多くなかなかうまくできずにいた。そんな時、コーチングという言葉を知り本書を手にした。
上司は部下の中にある答えを引き出し、ゴールへ向かうサポートをするのが本来やるべきこと。コーチングとはそれを行うために、相手とのコミュニケーション方法を示したもの。コーチング能力の一つは相手にとって話を聴いてもらいたい人になること。相手に「聴く」ことが大事で自分の考えを相手に押しつけることではない。相手が持っている答えこそ一番の正解なのだと。上司は部下を自分より有能な人間に育てることが仕事である。
本書はコーチングスキルの具体的な方法などが載っていた。一番大事なのは相手を変えようとせず自分を変えることだと述べていた。自分のこれまでの上司像とは全く違っていた。自分の一番の気づきは、Iメッセージを使って伝えること。Iメッセージとは「わたしは~だと思う」「わたしは~だと感じた」といった、今ここでの自分の気持ちを伝えること。「あなたは~だ」は相手に拒絶されるし、傷付けてしまう。
本書でおもしろかったのは、銀座のホステスMさんを例に説明している所。なんの関係も無さそうだが、そのコミュニケーションスキルがコーチングになっているのだと気づかされた。人気のあるホステスには優れたコミュニケーションスキルが備わっているんだなぁと思った。
自分も部下に考えを聴き、答えを引き出し、受け入れ、ゴールにたどり着くサポートをすることを実施していきたい。自分が発言する際は、意識してIメッセージを使いたい。
Posted by ブクログ
内容は、すごく合理的で、なるほどということが多いのだけれども、本質とは離れるお話的な記述も多く、少しもったいないなと感じる。
もっと簡潔に記述すれば良いのに。
Posted by ブクログ
【コーチングを具体的な例まで出して説明】
コーチングに関する本の3冊目。これまでレビューした「コーチング」の本の中では、トップの一冊。コーチングとはなにか?という基礎のところから、実際コーチングを行っている中でぶち当たるであろう壁についても説明してくれている。
そのおかげもあってか、読み終わったあとに「自分でもできそうだな」という根拠のない自信を持つことが出来る。
「3分コーチング」と比較すると、この本はコーチングのやり方、ステップについて書いてあるものの、日頃どのように行うべきかについてはあまり書かれていない。それに比べると、3分コーチングは、こういう風にコーチングを初めて見るのがいいですよ!と書いてあるので、初めの一歩が踏み出しやすいというメリットがある。
結論から言えば、どちらも読み、上手く使い分けるほうがよさそうである。
Posted by ブクログ
自分の聞きたいことを聞くのでなく、相手の話したいことを聞く。
常に意識してないと、ここでいう聴くって事難しいなと思ったけど、
意識するだけで、本当の意味で相手の心を感じられる、寄り添っていけるんだろうなと思った。
こんなききかたができたら回りの人との関係がすごく変わっていくんだろうなと感じられた。
Posted by ブクログ
良書。コーチングとは指導でも助言でも強制でもなく、相手自身が自分の力を発見するまで見守る技術。「それで人が育つわけあるか!」が常識だが、もし自分が上司・親・先輩・恋人にそんな風に見守られたら、どう?
Posted by ブクログ
人気のあるホステスの話し方をコーチングに当てはめて、コーチングを解説するなど、分かりやすく書かれていたので、すんなり頭に入ってきました。この本を通して、初めてコーチングとはどんなものなのかが分かった気がします。このコーチングが分かっていないから、人材育成がうまくいかないのだと、最近いろんな場で感じることが多いです。マネジメントに関わる人ならみんな読んでもらいたいと思いました。
Posted by ブクログ
何冊かコーチングの本は読んだことあるのですが、本書は「聴くこと」、「クライアント軸で考えること」を特に特化している本だと感じました。
特に印象的だったのは
「基本的に人は他人の話を聞きたくない、自分のことを話したい」
というくだりでして、思わず納得。
良書だと思うのですが如何せん、読むタイミングが悪かったです。
『同じテーマの本を続けて読むと、理解が深まるんじゃないか?』
と仮説して、"コーティングの基本"に続けて読んでみたんですが、いやはや。私の脳味噌はコーチングに飽き飽きで、読書スピードが著しく落ちてしまいました。。。残念。
実はもう1冊コーティングの本が手元にあるんですが、それは後回しにして。『次は別の分野の本を読もうかな』と企んでます。
Posted by ブクログ
聴くことがいかに大事か教えてくれる。
人はつい人の話を聞きながらも自分の価値観や経験に照らし合わせて
その人の話を「ふるい」にかけている。
それは独善的な話の聴き方であって、
本当に相手の見かたに寄り添うことではない。
私もやってみようと思う。
Posted by ブクログ
書かれている内容は、いまの時代に則した
コーチング術なのかもしれない。
だが、これであれば、世に「良書」として
認知されている他の自己啓発書の方が
含蓄のある学び、本質を突いた気付きが
詰まっていると感じた。
そういうことに思いを馳せさせてくれたことが
この本のあり方として感謝するべきだろうか。
あと、表現がやたらまわりくどいと
感じているのは私だけではないような
気がしますが、皆さんはどうでしょうか?
Posted by ブクログ
確かに〝目からウロコ〟の内容でした。人材を育成するためには、気を長く持ち、焦らず、じっくり時間を掛けてということなのでしょうネッ。成果主義導入を境に、日本の企業は人を育てなくなったといわれますが、即戦力を求め、不要な者は切り捨てるという考え方を、まずもって改めなければならないような気がします。
Posted by ブクログ
レビューでなかなか高評価だったので読んでみたんですが、
評判通り読みやすい本でした。
コーチングを体系だてて理論的に説明されるよりも
具体的な会話シーン多めなのが良いですね。
具体的なシーンの再現の中で、単にコーチングの視点を説明するだけじゃなくて
相手がどのような心境にあるのかとか、
これを言うことでどのような影響が考えられそうなのか、
といったことが書かれているので腹落ちしやすい。
良い本でした。
Posted by ブクログ
コーチングのテクニックに重点を置いた本。
手軽だけど、腹落ちする内容が少なかった。
そもそもコーチングのテクニックは、対人関係によって大きく左右される。
ある程度ほぐしたうえで、アプローチもタイミングや優先順位がありそうなものだが、さすがにそこまで細かい指導をしてくれる本はない。
使い古されたマズローのピラミッドを例に出している項目もあるけど、その階層が当てはまらない(欲求がなかなか引き出せない)場合はどうしたらいいか、などのほうが実践的なんだげとねぇ。
実践までのステップ、気分的な重さが、この手の本の最大の障壁だと思うんだが。
テクニックとしては、例も交えて紹介しているので、わかりやすいしたぶん間違ってないんだろうけど、そこまで実践的な本でもないかな。
Posted by ブクログ
【感想】
この本はコーチングというものがどういうもので、
そのために必要なスキルがどういったものかというのが
書かれています。
相手の立場に立って話しを聞くとか、
Iメッセージ(Iを主語として話すとか)は
既にこのブログ内でも書いたような、
コミュニケーション能力のうちの一部なのかなという気がします。
【引用】
・上司に与えられた答・「命令」にしたがおうとすると、失敗を恐れる気持ちが膨らみます。
・顧客を扱うように部下を扱って欲しいのです。
・ひとは、相手が「自分に反対する」「自分を否定する」と思ったとたん、本年では話せなくなります。
・部下が行動目標を立てて取り組んでいる。たとえ結果を出せても出せなくても上司は承認するというのがコーチングの考え方です。
・仮に短所がいつまでもなおらない部下がいるとしたら、多分その部下はその短所のせいで困ったという場面に遭遇していないのです。あるいは、「失敗:という自分の短所やウィークポイントを知るチャンスをあなたが先回りをして摘み取ってしまってきたのかもしれません。
・コーチングするときは、「要点だけ」や「結論は・・・」などという言葉は禁句です。「全部聴く」と思ってください。
・(コンサルティングとコーチングの使い分けについて)実情を把握するまではコーチングの聴くスキルを使い、その先はコンサルティングの分野になります。
・部下がこわばった顔をしていたら、それはあなたの表情の反映なのです。あなたが笑えば、部下も笑い、リラックスするはずです。
・謙虚すぎたり、期待より大幅に低い目標設定を部下の責任ととらえず、あなたの日常のコミュニケーションに問題があるとしたらそれは何か、一度とまって考えてください。
僕がまだコーチングの深さがわかっていないだけかもしれないですが。。
個人的な意見として、チームリーディングをしていくにあたって
必要なことは
①チームとして目指すべき方向を明確にすること
②チーム全体が楽しく過ごせるための環境作り
③緊急時には自分(リーダー)が責任を取ってくれるという安心感を与えられること
と思っています。
①でチームとしての方向は示すのですが
②の中で最も重要なのがメンバーがモチベーション高く働けることだと思うので、
そのためのコミュニケーションの仕方として重要なのがコーチングなのかなという印象です。
我々もチームで働くときによくカウンセリングとしてコーチングのスキルを利用しつつ、
メンバーと面談をしたりします。
そういう観点で見たときに自分ができていない部分がたくさんありとても勉強になりました。