【感想・ネタバレ】イノベーションは日々の仕事のなかに ― 価値ある変化のしかけ方のレビュー

あらすじ

こんなに重要性が認識されているのに、
こんなに研究が盛んなのに、
どうしてイノベーションは起こせない……?
世界最高峰ビジネススクールIESEのイノベーション実践法!
アイデアを引き出し、育て、実現させる「5つの行動+1」
<イノベーションを生み出す「5つの行動+1」>
1.フォーカス 真に重要なことに焦点を絞るには?
2.外の世界とつながる 影響力のあるアイデアを生み出すには?
3.アイデアをひねる アイデアに磨きをかけるには?
4.アイデアを選ぶ 本当に価値のあるアイデアを選別するには?
5.ひそかに進める 社内政治をかいくぐるには?
+1.あきらめない イノベーション追求のモチベーションを高めるには?
<本書の主なトピック>
●ブレスト合宿、アイデアコンテスト…奇抜なことをやっても無駄だ!
●自由な意見を求めてはいけない。フォーカスせよ。
●イノベーションが生まれる「職場環境」と「人間関係」とは?
●優れたアイデアは、「制約」から生まれる。
●マイスターバックスアイデア――顧客にオリジナリティを求めてはいけない?
●なぜ「ドロップボックス」は勝てたのか? アイデア磨きの誤解と本質。
●上司、元上司、同期、経営層……社内政治はこう活かせ!
●「クリエイティビティに褒賞はいらない」は本当か?
●すべての読者を襲う「月曜の朝」問題。その解決法とは?
会社中からアイデアを募っても、やる価値のないものばかり。
ブレスト合宿を実施しても、3日経てばいつものやり方に逆戻り。
イノベーションを生み出せるかどうかは、つまるところ、あなた次第。
――だが、自分自身でイノベーションを起こそうと躍起になってはいけない。
イノベーションを生み出す「5つの行動+1」を、
同僚や部下たちが実践できるよう支援する。
これこそが真のリーダーの仕事なのだ。
原著 Innovation as Usual: How to Help Your People Bring Great Ideas to Life

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Posted by ブクログ

創意工夫と言い換えるとイメージしやすいのかも。
イノベーションの設計者(メンバーがイノベーティブになれるような環境を整える人)にこそマネジャー・リーダーはなれというお話。

・本書でのイノベーション=昨日までとは違う行動によって、成果を生むこと。
・精神力で対応しようとするな
・適切なシステムと習慣とプロセスを設計せよ
 ベンチャー時代を懐かしむのではなく(システムやプロセス・ポリシーをないがしろにしてはいけない)、これらを微調整することで、革新的な行動を促すように再設計
・モデル フォーカス(これが最も重要)ーつながるーひねるー選ぶーひそかに進める+あきらめない(5つの行動+1)
・イノベーションにおいて、フォーカスは自由に勝る。目標と制約を明らかにし、追求領域を見直す。
・優れたイノベーションは見つけるものではなく、「開発する」もの。この開発工程では、製品やサービスやプロセスの継続的な改良が必要となる。
・問題自体を問い直す。
・直属の上司は、部下のアイデアを否定する傾向がある。アイデアを採用すれば、マネジャー自身の立場がないと考えるからだ。
・優秀だが革新的でないマネジャーが、いつものやり方にも日常のイノベーションにも長けたリーダーの台頭によって、キャリアチャンスを奪われる可能性がある。

巻末の参考文献、読んでるものも結構あったが、参考になる。
www.IAsUsual.comも参照。スライドあり。
※デジタルライブラリーより

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2021年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。が、こういう本はそれで終わらせてはダメで、何か実践しないと意味がない。以下の点は心に留めて、普段の仕事で何か実践したい。

1. フォーカス
網羅的な目標ではなく、ビジネスに貢献する目標に集中する(させる)。

3. アイデアをひねる
作り込み過ぎる前に相談する(させる)、試す(させる)
小まめなフィードバック(フィードバックを受け入れるかどうかは担当者に委ねる)。

4. アイデアを選ぶ
選別基準の策定と定期的な見直し。
他部署の視点を入れる。

6. あきらめない
部下の成長を信じる。
部下の経験、情熱を活かせる仕事を任せる。

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2019年10月15日

Posted by ブクログ

イノベーションを起こすだけでなく、部下やメンバーがイノベーションを起こす仕掛けをどう作るかを示唆してくれる。参考文献も豊富。

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2017年01月28日

Posted by ブクログ

これ、ちょっと面白い!
自分でイノベーションをどう起こすか を書いているのではなく、イノベーションを起こす組織やマネジメントをどうするかが書かれている本。

本書でイノベーションとは、「昨日までとは違う行動によって成果を生むこと」と定義しています。
また、リーダの仕事は「イノベーションを起こすことではない」ときっぱり言っています。えぇ!!と思うじゃないですか。
リーダの仕事は「イノベーションの設計者(アーキテクト)となること」そして「部下のために日常業務の一環として革新的な行動を実践できる職場環境を整えること」

そういった意味では、本書はイノベーション製品を作り出すというよりも業務革新をどう実現するか?といった感じにもとらえることができると思います。

そのため
(1)イノベーションリーダになることと自らがイノベーターになることは違う
(2)イノベーションは日常業務の一環として実現するもの
(3)いかにしてイノベーションの実現を支援するか

ということをベースに5つの行動+1を定義しています

(1)ビジネスに直結するアイデアにフォーカス
(2)独自のアイデアを探すために、外の世界と繋がる
(3)当初のアイデアを見直し、必要に応じてひねる
(4)最も優れたアイデアを選び、それ以外は捨てる
(5)社内政治をかいくぐり、ひそかに進める
そしてプラスアルファは「あきらめない」

特に行動についてフォーカスしていて、体系的、持続的にイノベーションを創出するには体系的に行動を変える必要があり、それはシステムを変えることと説いています。それがリーダの仕事なんだと!

本書のさらに面白いところは、参考文献として、それぞれの行動を裏付けるもととなる論文や書籍が紹介されていること。
イノベーション関連の書籍を読んだことがある人ならば、何冊かはこの中に紹介されているハズ。

また、本当の本当に重要なのはエピローグで紹介されている「月曜の朝」問題。
そしてその克服方法も記載されています。
これは、世の中のイノベーションとかだけでなく、ぶっちゃけ、ダイエットでも英語の勉強でも、「昨日までとは違う行動によって成果を生むこと」すべてに繋がるものなのでは?と思います。

お勧め

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2015年07月11日

Posted by ブクログ

イノベーションのリーダーたる者に向けた一冊。保守的になってはいけませんね…
イノベーションの必要性。
・イノベーションは目標を達成し、さらには超えるのを助ける。
・イノベーションは、仕事に対する満足感を高める。
・イノベーションを主導する能力は、人事考課において重要性を増しつつある。
・イノベーションは、世界をよりよい場所にする。

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2015年02月10日

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