あらすじ
現実を捨て、虚構の人生に日夜のめり込む人たち。常時接続のPCやスマホが日用品と化した今、仮想世界で不特定多数と長時間遊べるネットゲーム人気は過熱する一方だ。その背後で、休職、鬱病、育児放棄など社会生活に支障をきたす「ネトゲ廃人」と呼ばれる人々を生んだ。リアルを喪失し、時間と金銭の際限ない浪費へ仕向けられたゲーム中毒者の実態に迫る衝撃のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
ネトゲ廃人と呼ばれる人たちがいることは認識していたが、まさかこれほどとは夢にも思わなかった。たかだかアイテムに百万単位のお金を使うなど正気の沙汰ではない。
お隣の韓国の話が後半に出てくる。いろいろと言われる国ではあるが、ネトゲ廃人への取り組みを国としてちゃんと行っているのはすばらしい。たしかこの国は、パチンコなどギャンブル依存への対処も国家レベルで行っていたはずだ。そういったものがどこまで効果があるのかはわからないが、日本でも見習ってほしいところだ。
Posted by ブクログ
廃人じゃないですけど、何か「あー…」と半笑いで微妙に納得しそうな感じのする、不思議な本でした。
実際、著者がネトゲ廃人の人にインタビューをしてそれを書籍化した、という形だと思うのですが。
あえて見た目がそう見えない、って人ばかりを描いているのがちょっとなー、って思う部分ではありましたね。
Posted by ブクログ
ネットゲームにのめりこんで人生を狂わせたネトゲ廃人さんたちに迫った一冊。
どちらかというと、元・ネトゲ廃人さんが、なぜネットゲームにはまって、いかにしてリアルに戻ってきたか、が中心です。
ある意味、フォースの暗黒面に取り込まれずに済んだ「まだまだ序の口の人」な人が取材対象であり、本気でヤバい人は出て来ていないのかも。
付け加えて、記事にリネージュ、ウルティマオンライン、FF13など各種オンラインゲームの特徴と、それぞれにハマる人のタイプの比較もされていることが興味深いです。
ゲームばかりやってないで、たまには本も読みなさいよ、な一冊です。