“ジミ”な高校英語教師の本田紫織に、“ヘン”な世界一のギタリスト幽霊が取り憑いた!?
このキャッチフレーズに惹かれた方、ぜひ一度読んでみてください!
地味な高校英語教師の本田紫織に、ある日突然、伝説のギタリスト「ジミ・ヘンドリクス」の幽霊が取り憑いてしまうところから物語がスタートします。
そして、ジミとの出会いをきっかけに、紫織は封印していたギターを手に取り、「すてきなバンドを組んでステージでライブをする」という、かつての夢にもう一度向き合うことになるのです。
この作品、なんといってもライブシーンがとても良い…。
歌や音をマンガでどうやって表現するのだろう...?と思っていたのですが、いい意味で予想を裏切られました...。
一コマ一コマに迫力があって、ページの向こうから本当に音が聴こえてくるような気がします。
実際に手に取ってこの感動を味わっていただきたいです!
ちなみに、作中には実在の名曲たちも登場するので、曲を聴きながら作品を読むのもオススメです。
ライブ中の紫織たちの表情もグッとくるものがあります。
全力で歌い、音を奏でる彼らは、泥臭くて最高にカッコいい。
最高の音楽を届けるために、たくさん悩み、葛藤し、努力を続けてきたことを知っているからこそ、涙なしでは読み進められません。
本気で夢を追う紫織とその仲間に勇気をもらえること間違いなしの作品です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年08月25日
長い長い夜が明けた。
それは誰に対しても。
テープ審査は通って当たり前だろうと笑うジミに笑う。太鼓判を押したのだからとね。
まあ、審査に通らなかったら、この話は続かないしw ライヴをするたび褒められ、音源まで用意するようになって、ますますバンドらしさが出てきたしおりエクスペリエンス。
そん...続きを読むな最中、光岡音々がガチャガチャしていることを光岡の母から聞くしおりエクスペリエンスのメンバーたち……。
途中途中挟まれる、すばるの表情。
ずっと音々と走り続けていて、隣にいたから、すばるはもう理解しているのだと。
音々の身体が全てを物語っているということくらい、すばるには簡単に分かるものなのだと。むしろそうでなければ、隣に寄り添っていたものとしては失格だ。
それにしても、学園の生徒の質が悪いね。ここ。
ヒールらしく在ることもまた一つの手だとあるけれども、こんなクソミソな生徒たちのいる学校なんて通いたくないね。気持ち悪っ。
一人一人がズームになるシーン。
あおり。俯瞰。ああ、果てしないと思った。
すばると、音々の、唖然とした表情。
後ろに叩きつけられる風。
音々の涙。
「本田紫織が鼻たらしてウチに土下座して謝ってくるまで」
「戻ってこんでええ」
ありきたりだと思った。
よくあるワンシーン。敵が味方になる。
ある意味では、こんなことで簡単に感動なんかするモンじゃないと思った。
九巻目の“もしもあのとき、譜面から踏み外していたらどうなっていたんだろう…”ってセリフを見て、あぁ、あんだけ敵というかラスボスの手塩にかけて育て上げた人間が主人公たちに掻っ攫われていくのか、ありきたりだなぁ、と思った。
「あの女に松岡の何がわかるんじゃ……!」
と一人呟いたすばるの低い低い声は、本当に、光岡を我が子のごとく可愛がり共に突き進む戦友のようであったのだと思わされた。
それをこんな簡単に持って行くのか、と。
でもそれは違った。
この気持ちを認めてしまったら、積み重ねたすばるとの時間、殺した自分を否定することになる。
それが音々には恐ろしかった。
否定をした存在を肯定できない。
嘘をつくことができない。
あの、音々の、譜面まみれの身体が、カラーで全て解き放たれたシーン。
涙が止まらなかった。
ここで、モノクロから、カラーの世界に。
すばるが求めていた、魔法がかかった。
ああ、てっぺんのために全てを押し殺していたのに、それが解放されたのだと。
ライブハウスのエピソード、本田先生の1人2役が良かったです^ ^;
フォード君の野望?はどうやらまた新たな方策を練っているようで、どうなりますか。
光岡ママン、やはり良いです。彼女も音楽たるものに必要な資質を備えているから娘の異変を敏感に察知したのでしょう。
イップスも局所性(職業性)ジストニアと似...続きを読むていて、心因性の部分もありそうです。
学校内の有象無象も、この演奏を聴いて少しは感じたものがあったのかどうか。噂くらいしかできない輩っていますからね。
ここでもまた名曲の歌詞が上手く引用されていて、吹奏楽部と軽音部のこれからが気になります。
BookLiveのみの期間限定無償公開だったようですが、素晴らしい作品に出会えて良かったです。これアニメ化等でも更に化けそうな良質な作品ですので。
身体と楽器がひとつになっていく…その感覚を今まで吹奏楽部では感じていなかったのか。
寂しい気持ち、悔しい気持ちを隠して、光岡音々の背中を押したすばる先生の格好良さに痺れる。最後の涙がせつない。
絵はうまい、可愛さがある。ぼくには描けないけど、こんな絵を描きたいものです。話は面白いけど、難しい。テーマがテーマだけにちょっとマニアック。
すばる先生見直したーー
光岡部長のことを大切に思ってるいい先生じゃんー
これから光岡部長もシオリエクスペリエンスに加入するのかな
匿名 2023年08月05日
10巻目で軽音部がついに野外ライブしました。すばる先生や光岡の心にも響いたみたいですし、無料版一気に読んだですけどここまでこれてよかったです。
伝説の天才ギタリスト ジミ・ヘンドリックスが幽霊となって ジミ〜な女性教師の前に現れドタバタ劇を繰り広げてゆきます。音が聴こえてきそうな画力と青春物語に感動しました。