あらすじ
明治29年の三陸大津波や日本初の皆既日食、日本の写真草創期のヌードやポルノ、人の目を驚かすトリック写真、1枚もないはずの西郷隆盛の写真など、歴史や風俗の資料としても面白く、読み解きも楽しめる古写真集。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
写真が古くから現代まで変わらず持つ普遍的な何かを感じながら、読んでしまいました。
明治時代の貴重な写真を、今見ることができる価値のある写真集です。
Posted by ブクログ
一番気にいったのは、次。
「化け物と西郷の写真無し」
西郷だといわれた写真を紹介してきた。
西郷は身長5尺9寸(約180cm)体重29貫
(約110k)あったといわれ、相撲取りほどの
大兵であった。当時の日本男子の平均身長は
159cm程度だった。これらの写真にもし
西郷が写っていれば並はずれて大きいはずである。
やはり通説どおりに今のところ西郷の写真は
ないようである。
西郷は龍馬の妻であったお龍に「生涯われ写さず」
と誓っているそうだし、大久保利通が外遊先から
送っていた写真に「いかにも醜態」と返事を書いた
ほどに写真が嫌いだったという。