あらすじ
国を護るため生まれ、能力を磨いてきた出屋敷市子。しかし中学生になり、その役目を終えた彼女は、護法である妖怪たちと共に父親の元へ。魔法力は、衰えつつあっても並のものではない彼女に持ち込まれるのは、難題ばかり。世間知らずの市子は、友人たちに呆れられながらも事件を通し、少しずつ成長していく。
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Posted by ブクログ
88の妖怪を使役する黒縁眼鏡の中学生・出屋敷市子の物語第2弾。短編4つと中編1つ。
新キャラ↓
元警官で鞍馬天狗見習いでピストルとか銃器全般の達人・雀。
鶴岡八幡宮の鳩で弓矢の使い手・サブレ。
「人間の権利とは」
中学校の課外授業で登山をしていた市子のもとに地元の狸が挨拶に来て怪物退治を依頼される。
天狗の史郎坊と白蛇のみずは&みずちによって捕えられた怪物は外来生物のアライグマだった。
「三つ姫の閨」
市子と狐の助六が出会ったときの話。
「生きる目的や生まれてきた理由なんてない方がいい」
昔学校で七不思議とかを解明して一躍ヒーローだった霊感少年・甲斐田尚暉が、霊感キャラを奪われた市子に、小動物の霊がたくさん澱んだ河川敷で除霊対決をしろと挑んでくるが、市子は全然乗らず。それでもしつこく迫る甲斐田に、一緒にいた友人・楓が「市子は生理だから」の一言でキョドって走り去る。
河川敷の澱みの原因は、保健所で殺処分待ちの犬猫を引き取った男子高生がそこで嬲り殺していたからだった。
市子はその男子高生に、パピーミルにいた犬の出産の苦しみを与え気絶させ、河川敷一帯の救われぬ霊魂を回収し浄化した。
「文京区の休日」
助六が市子をデートに誘い、そのデート中に助六が迂闊にも蝶を食べてしまい、そのことをみんなに笑われる。
「私の不幸はあなたのそれではない」(中編)
市子とその友人・芹香は横須賀で行われる人気バンド"True Crimson"のライブに行くため、保護者として大雅を連れて前乗りする。
そこで宿泊したホテルは幽霊が出ることで有名で、
市子が寝てる間に芹香は霊に襲われるが、史郎坊・雀・サブレの働きで助かる。
調査してみると、第二次大戦末期に米英軍を撃退するために呪物で横須賀の地に五芒星を描いた呪詛の結界が原因だったことが判明する。
市子は使いの妖怪と共に元凶を破壊する。
Posted by ブクログ
2巻に入り妖怪キャラが増えて一気にキャラキャラしいお話になり個人的には苦手な方向に行ってしまった。1巻のほの暗い群像的な雰囲気が好きでした。