【感想・ネタバレ】幻の女のレビュー

あらすじ

弁護士の栖本は五年ぶりにかつての恋人、瞭子に会い、未だに彼女を忘れられない自分を知る。ところがその翌朝、瞭子が刺殺されたという連絡を受け、彼女の本当の過去を追い始める。日本推理作家協会賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。

色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。

ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動かし、気が晴れるのか晴れないのか判然としない事実にまで向かわせたことが、読後、なんだかこれで良かったような想いにもさせる。

愛している、を後から気が付くなんて、馬鹿な男だし、
無言で消える女も罪深い。
でも、そんな二人でも良いかも知れない。

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2014年07月09日

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