あらすじ
函館に住む高校3年生の桜井真乃。東京の大学に進学が決まった彼女の前に、小学生のときに亡くなり、遺体が見つからないままの幼なじみ、速人によく似た青年が現れた。本当は、速人は生きているのかもしれない。かすかな希望を胸に、速人の死にまつわる事件を調べ始めた真乃だったけれど、彼女のもとに亡くなった彼のノートが届き――!? 美しい冬の函館を舞台に描く、切ない恋愛青春ミステリー。
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Posted by ブクログ
恋愛×青春×ミステリー。
6年前に一家心中で海に車ごと落ちて、現在も遺体が見つからないままになっている、幼馴染みの速人の死を信じきれないままの真乃。
高校卒業を目前に、速人にそっくりな従兄弟の勇麻が現れ、さらに速人の持ち物であるノートが今頃見つかったりと事件に関わることが起こってくる。
言うなら俺様系幼馴染みと優しくて口説き文句が上手い年上の速人の従兄弟。恋愛経験が乏しい真乃がふたりに挟まれるなんてドキドキするシチュエーションだ!と思ったけど、速人の行方に関して少しずつ情報が整理されてくると続きがどんどん気になってくる。
主観が真乃なので、速人が勇麻に成り代わったのか!?とか、やっぱり生きてるんじゃないか!?とかめちゃくちゃ振り回された。
なぜ真乃がそんなに速人に執着するのかわからず、幼馴染と従兄弟への曖昧な態度にも最初苛立ったけど、速人の秘密を一人で抱えて、それが進路にも影響してることを知ったら、想定外の秘密に衝撃を受けたし納得した。
Posted by ブクログ
軽い青春ストーリーなのかなぁ、大崎さんらしくないなぁなんて
買ったはいいけど、ずっと読んでいなかったのだけど
昨日から読みはじめて、面白くて、一気に読んでしまった
しっかりとミステリーで、主人公の真乃ちゃんの
戸惑いや移り変わりなどが、しっかりと心に響く
舞台が函館で、情景が想像できる分、切なさも増す感じ
Posted by ブクログ
気持ちが丁寧に描かれていて読みやすかった。
『配達あかずきん』などのほのぼのした感じとは違って、人の気持ちの交錯と、先が見えない感じが相まってドキドキさせられた作品。
最後の最後まで結末が読めなかったな。
小学生のとき亡くなり、遺体が見つからないままの幼馴染速人によく似た青年が現れる。
それをきっかけに、速人は生きているのかもしれないという希望を抱き、主人公である真乃は速人の死の真相を調べ始める。
もう一人の幼馴染、亨の存在と恋の行方にもドキドキさせられた。
Posted by ブクログ
北海道に住む高校生・真乃と、幼馴染の亨。そして6年前一家心中によって死んだはずの逸人。
しかし逸人の死体は当時見つからなかった。もしかして生きているのでは。真乃と亨、そして真乃の親友たちが過去の謎に迫る。
終始、じっとりした雰囲気が漂う。
うーん、大崎さんの書店ミステリが好きだっただけに、自分の中での期待値が高すぎたな。後半の詰めが甘かったかな。
やはり、彼女の作風は日常の謎が合っている。と思う。個人的には。
Posted by ブクログ
ただの三角関係の恋愛モノだと思って読み始めましたが、ただの恋愛モノぢゃなくしっかりしたミステリー。序盤から訳が分からずドキドキしていたのにラストがなぁ。『性同一性障害』というのはいらなかったのではないかと強く思う。なくても成立するし伏線はまるでなかったし。
ちょっと文体が苦手。誰の言葉なのかよく分からなくて読み返したりキャラクターがイマイチだったり、過去に警察が分からなかったことを素人が辿り着いてしまう出来すぎた不自然さも読みにくく感じてしまった。途中まで面白かっただけに残念。
Posted by ブクログ
この作者の、この前に読んだ作品が
私の好きな「日常の謎」系の本だったので、
これもそれ系かと思って読み始めたら...
あに図らんや、何という冒険譚(^ ^;
火サスも真っ青なドキドキの展開(^ ^;
期待とは違ったが、読み物としては面白い。
が、ちょっとウソ臭さが先に立ってしまい...
「テレビ的には面白いんだろうね」って感じ(^ ^
実際桐谷美玲さん主演で映画化されたそうな。
最後に明かされる秘密は、なかなかの「そう来たか」感(^ ^
え〜と、一応はハッピーエンド...なのかな?(^ ^