あらすじ
2014年10月、東証一部に新規上場し、時価総額2兆円の企業となったリクルート。1980年代以降の情報誌文化を創出し、時代の先端を走り続けてきた同社は、なぜユニークな人材を次々と輩出できたのか。リクルート事件やダイエーによる買収など、幾多の危機をどう乗り越えたのか。同社幹部としてそのすべてを見届けた著者が明かす“奇跡の企業”の秘密。サラリーマンの教科書ともいうべき名著が電子書籍で復活!
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Posted by ブクログ
リクルートの歴史について書いてある。「リクルートはソフトとして機能する」と考えて立場をわきまえていた。いいサービスを育てる、いい会社を広める、そうゆう会社だ。
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僕は正直、藤原和博という人をなめていた。
民間から義務教育過程の校長へ初めて就任した人。
「よのなか科」を興し、広めた人。
結果から先に知ったから、藤原和博という人をそのように理解していた。
しかし、それは誤解だった。
リクルートにおけるビジネスの最前線に立って活躍した経験。
これを持って教育界に参入してきた彼が、何らかの大きな成果を残すことは、その時点で既に明白だったのではないか。
つまり、「よのなか科を広めたすごい人」ではなく、「すごい人が教育界に来て、よのなか科を作っていった」という認識の方が、より真実に近いのではないか。
そのように思える本だった。
僕はもちろん、まだビジネスの現場で働いた経験はない。
しかし、ビジネスという世界で活躍するということがどういった経験なのかを、この本を通して疑似体験した。
そこには、今まで人生の殆どを過ごしてきた学校には必ずいた「正しい振る舞いを教えてくれる人」も、「うまくいくための通説的な手段」も存在しなかった。
そこで要求されたのは、自分の頭で考え、行動する独立的かつ高度な知性と、それを支える気力と体力だった。
そしてそのことは、これまで受けたどんな教育制度も僕に教えてはくれなかったし、その力を助けることも殆どしてくれなかった。
この本は、著者が学生時代にリクルートという革命的な企業に出会い、それと別れるまでの経験を描いたもの。
ビジネス現場におけるリアルな体験や想いが詰まっている。
「社会で生きるとは、こういうことなのか。」
という感想を持った。非常に面白かった。
リクルートという企業への関心に関わらず、働くことのイメージを得たい人にオススメです。
Posted by ブクログ
2011年43冊目。
「リクルート事件」を知らない世代だが、
危機を乗り切ってきた者たちの奮闘記は心を打つ。
組織存続の危機の際、命綱となったのは組織そのものの信頼ではなく、
クライアントと営業マンの1対1の信頼だったことから、
仕事のあり方を考えさせられた。
フロンティアを切り開いてきた者たちの頭の中を垣間見れるが、
見て、考えて、行動しているレベルに圧倒された。
なんだ、この人たちは・・・笑
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
このサイクルを自分で作っていく力が欲しい。
Posted by ブクログ
リクルートが生んだ生きる伝説、藤原和博さんの本。
一年半ぐらい前にも読んで、もういっかい読み返してみた。
リクルートという会社の歴史と仕組み、
そして、世を震撼させたあの事件についてわかりやすく記されている。
「今のライブドア事件の比ではない。あそこから這い上がったリクルートはやはりすごい」
と、教授が言ってたのをおもい出した。
Posted by ブクログ
知ってはいたが、リクルートはすごい会社だ。
それを再度感じた1冊。
オンリーワンであるメディアの数々を自ら作り出している。
TVなどのような元々メディアを持っているのではなく、一からマーケットを作っている。
リクルートスピリット「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」と言うのもわかる気がしてきた。
藤原氏的な見解によるリクルートが苦手な事業特徴は頭に残しておきたい。
?在庫の発生する事業
・メーカーのようなものを持たない。
・総売上で販売収入は10%、広告収入が90%の現実
(今は多少違うかもしれない)
?低マージンの事業
?価格競争になってしまう事業
価格勝負でない企画営業体質。担当者が出世するリクルート。
?継続的な高度の研究が必須の事業
これらを満たす通信事業は外してしまった。
Posted by ブクログ
リクルートOB で初の民間人校長になった藤原和博の著書。
リクルートに入社後、営業、通信事業の失敗、リクルート事件、ダイエー傘下と激動の時代を
詳細に記述しており、読み物として面白く、リクルートの凄さを感じることができる作品。
これだけ壮絶な修羅場を超えて来ている会社もそうはない。そしてまさに人材の宝庫。
在庫型のビジネスはことごとく失敗している(不動産、通信事業)
Posted by ブクログ
「これはサラリーマンの教科書だ」という煽り文に惹かれて購入。
前半部分は、入社間もない藤原氏が一流のサラリーマンへと成長する過程とともに、サラリーマンという仕事についてのエッセンスが満載で読みごたえがある。一方、後半部分は、リクルート事件やダイエー傘下に入るなどといった一連のゴタゴタについての顛末と、リクルートに対する礼賛文ばかりで、煽り文から期待した内容とはかなりのズレがあった。
Posted by ブクログ
リクルート事件をきっかけにベンチャー企業から大企業へ。
その背景が詳しく書かれている。
このスピード感がリクルートたる所以だと思うが・・・
いい意味でも悪い意味でも大企業になったんでしょうね。
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大學のときに、内定者んときによんだかな。オモロカッタ。
最近レビュー読んで思いだした。
結婚式にきてくれるお客さんを探すために、100人に出会う、ってのは、なかなか汎用性の高い概念だとかんじちった。
Posted by ブクログ
リクルートマンシップについて書かれた本。人材排出企業であるリクルートのには、組織内個人を生み出す下地となった、かつての経営三原則―社会的貢献、商業的合理性の追求、個人の尊重―を筆者の体験から語る。リクルートはソフトな意味でのメーカーと感じた。
Posted by ブクログ
途中離脱。
リクルートに入社した藤原さんの本。
途中まで頑張って読んでいたが、文調が好みじゃないのと、主観が強めで、リクルートのことをもっと知りたいと思った時にはあわない本。おもしろいけど読まなくていいかな今は、、、
Posted by ブクログ
リクルートの歴史、リクルートがなぜ強いのかを藤原さんの独自の視点から分析された本。当時の生々しい会話を聞きながら、平行して歴史をたどっている感じがして、とても面白かった。リクルートの強さや特に営業の側面での学びや気付きを与えてくれた。とにかく面白く、スラスラ読み進められる。
Posted by ブクログ
藤原さんのリクルートへの熱い想いと、すさまじい行動力を感じました。自分が動けば世の中を変えられるのだなーということを感じさせてくれる本でした。
Posted by ブクログ
リクルート出身で、現在は杉並区立和田中学校の校長を務める藤原氏の著作。
和田さんが自身の経験をもとにリクルートという会社の特殊性について語っています。
リクルートの激動の時代の中心を走り続けた人の言葉だけに、非常に力があります。
そして、「自ら機会を創り出し、機械によって自らを変えよ」という言葉に集約されるリクルート社員の精神性は、これまで何人も会ってきた現在のリクルート社員の方やリクルート出身の方を思い浮かべて、改めてそのエネルギーを言葉として理解できたような気がします。
3年ほど前(2007年1月か2月)に、和田中に訪問して、藤原さん自らが授業を行う「よのなか科」を見学に行ったことがあります。(今もやっているかはわかりませんが、当時は常に一般公開していました)
「なぜ?なぜ?」と質問を繰り返し、生徒たちにとことん考えさせていたのが印象的でしたが、そうやって一人ひとりの社員が「なぜこれをやるのか」「何をするべきなのか」ということを主体的に考えるという風土が本当に徹底されているのがリクルートという会社のすごいところ(見えない資産)なのでしょう。
一人の社会人として見習いたい精神がたくさん詰まってる本でした。
Posted by ブクログ
現在、中学校の校長先生という異色の生き方をする藤原さんの語るリクルート論。
印象にのこったのはこのあたり。
1年でたった1人でいいから、自分の結婚式にかけつけてくれるお客さんを見つける為に100倍のお客さんに会う必要があるんです」(57)
筆者が入社3年目のときに役員会で「私のような跳ねっ返りにはひとつのことに集中させたほうがいいという意見と、興味があることをいろいろやらすほうがいいから兼務させよう、という意見が対立した。最後は江副さんの一存で決定した。(入社3年目の社員のCDPがBODで議論されること)
Rに独立試行が高いのは早期退職制度などの人事制度があるからではない。もともとサラリーマンとしては不適格で一国一城の主となる資質の人を採用しているから、自然とそうなる。1000人採用したらもともと会社員として人生をまっとうするには不適格な人を採用している」(103)
社内懸賞論文やRINGなどを通じて、実際にあたらしい組織のリーダーになったり新規事業のマネージャーになる制度的保証があった。RINGの優勝チームのアイデアだけは実現しないと翌年の社員のモラルにかかわる・・というムードが取締役会に残った(ほどこの制度は定着していた)(132)
INS事業を経験したことでRには何が残ったのか?2000億円がなくなったが3つを得た。1つは続々と既存事業からエースが抜かれたので既存事業では組織的対応をするしかなかったため経営効率が高まったこと。二つ目は技術者という異質な人材が大量にはいってきたこと。3つは付加価値のない(INS)事業の中で、真のリーだシップをためされるマネジメントがきてえられた事。159
弱い商品は営業を強くしてくれます。商品で差別化できなければ営業で差別化するしかない(160)
人をとれ。優秀な人材をとれ。事業は後からついてくる。1988年。リクルートの人事部は1000名をこえる社員が動員され6万人の学生にあい1037人を採用。採用専任職が140名。採用予算は総額86億円。ひとりあたり830万円。説得するために寿司屋までかりきった(161.162)
いいことは会議にかけずに決まる。会議にはつぶしたいときにかける(172)