あらすじ
行きがけに手紙をポストに投函しようと思っていたのに、すっかり忘れていた──こんな経験は誰にでもあるだろう。なぜ人はそのような失敗をするのか。裏を返せば、どうして「しようと思っていたこと」を「タイミングよく」思い出せるのか。日常的な記憶経験を出発点に、心理学と脳科学の成果から、そのメカニズムを探る。
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Posted by ブクログ
うっかりミスが多いので、解説策を探してみようと手に取った本。
あっ忘れてた!の原因を学術的に分析するとこうなる。
①し忘れ…しようと思っていたことを「すっかり」忘れる、未来の事をする際のエラー。
買おうと思ったこと自体を忘れたり、買おうと思ってたのに、家に帰ってから思い出したなど、やるべきタイミングで思い出せなかった2パターンがある。
これが落ちると社会性の維持・人間関係の構築が困難にる。
②し間違い…「うっかり」風呂の栓をせずにお湯を出したなど、手続き・操作をする際のエラー。
習慣による慣れが注意力・集中力を弱め、なんとなく行ってしまうらしい。一番重大な事故に繋がりやすい。
③ど忘れ…自分の電話番号が急に思い出せなくなったなど。①とは違い、過去の事が思い出せないエラー。
若者と壮年世代に差が出たのは③の能力。確かに年を取ると人の名前が出てこなくなったりする…。
本書では①はなぜ起こるのか、また実験で①の年齢差があまり見られなかった要因は何かを分析し述べている。
①の実験では、壮年世代は手帳やメモなどを使って思い出すきっかけを作っている人が多いという。
覚えていられないかもしれないという不安から、忘れないための補助ツールを使って予防をしている、とこのと。特に定期的に手帳などをチェックするのが効果的らしい。
Posted by ブクログ
「なぜ」の部分にはあまり答えられていない本だと思います。
ただ、「忘れ方」の分類は丁寧に行われていると思います。
そういう意味では、「忘れ」に関する科学というよりは、まだまだ博物学に近い印象です。