あらすじ
日本人に生まれて、まあよかった――夏目漱石の言葉は、昭和を生き抜いた著者の実感でもある。ところがいつの間にか、日本人は自信を失い、日本は「もてない」国になってしまった。戦後の言論界はどこが間違っていたのか? この国を守り、再生させるための秘策とは? 教育、外交、歴史認識、国防……あらゆる分野で求められるのが、自己卑下的な思考からの脱却である。碩学の比較文化史家による、本音の日本論!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
書名からもっとゆるい内容を想像したが、硬骨で辛口な論説だった。
先の大戦を実体験し、複数の国で生活した経験に根差した著者の主張は、今時の薄っぺらいリベラルのものとは一味違う。
Posted by ブクログ
海外で10年以上生活した経験から、「日本人に生まれて、まあよかった」という言葉に共感しています。とくに朝日などの自国批判を奨励する風潮に対し、広い視野から日本の美点、課題を語っており、よい知己を得たと感じました。
Posted by ブクログ
本を読むのは、「自分の無知さを知るため」と同時に、「少しでも自分の知識を蓄えるため」、と思っているのですが、この本を読んで、自分の無知さをますます恥じました。
非常にいい刺激になったのはもちろん、歩みが遅いながらも、自分の進んでいる方向が間違っていないことが確認できました。
その一方で、間違っていたこと、勘違いしていたこと、曖昧だったこと、考察が足りなかったことなどについても、いろいろと確認することができました。
そして何より、著者のスケールの大きさには脱帽です。
Posted by ブクログ
古典を読み込む事は大事ですね。やはり日本人としての教養を身につける。その上で、三点測量など複数の視点を持つことかな。
また、自らに厳しくあってこそリーダーであると思う。(武士道精神(騎士道精神))