あらすじ
新興財閥・佐東家総裁の妾腹である悠里は、敬愛する兄・和臣に呼び出された小城館で、見知らぬ男たちに襲われる。媚薬で朦朧としながらも全裸で逃げ出したところをプレイボーイで有名な次期侯爵・御薗生冬馬に拾われ、介抱と称して抱かれてしまう。その上、救った代償として、冬馬の偽の恋人役を強要され……!? 書き下ろしも収録!
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Posted by ブクログ
悠里の家族や周りからの態度、それにウサギ狩りが残酷で悲しかったけれど、冬馬が心と身体で悠里の心を溶かし、馨と使用人のフォローで心のキレイな悠里な戻れて良かった。冬馬、悠里お互いの悲しみが上手く浄化されて最後は幸せな気持ちになりました。
雪代先生
雪代先生初見です。
大正時代ものでしたけど、身分違いのストーリー展開王道ですけど、やっぱり好きです。
しかし、どうして血の繋がる弟に、こういうことが、出来るのかな。
下衆の兄が人でなし過ぎる。
最後は、本当のところは、わからないけど、自分勝手なことを言ってました。
Posted by ブクログ
大正時代、侯爵である冬馬は地位、名声、美貌と全てを持っているのにもかかわらず奔放な暮らしぶりで浮名を流していて、幼馴染の馨がヤキモキしています。
軽井沢で行われる佐東家主宰の狐狩りで小城館に呼び出されて無体を受けていた悠里が逃げ出したところを冬馬が見つけて屋敷へ連れて行きます。
決して恵まれた生活を送っているわけではないのに義兄を恨むこともなく明るく慕う悠里が健気で可愛い。
花街の花魁の妾腹の子である悠里は母を亡くして父親に引き取られますが、家族として迎えられるのではなくてした働きと同じに扱われるのです。
それでも悠里はいつかお兄さんと暮らせると以前兄が言った口約束を信じて健気に働いていたのでした。
小公女的な部分もありますが時代も大正ですし凄くよかったです。
書き下ろしは悠里を邪険にしていた兄和臣が性懲りもなく悠里を手元にと訪ねて来た時のお話。
御園生家の家政婦千代さんが焼いた蜂蜜のサブレを悠里が紅茶と一緒に持って行ったりと優雅な時を過ごしています。