【感想・ネタバレ】炎罪のレビュー

あらすじ

『時限』に続く、「片岡真子」シリーズ第2弾!京都府警の「お嬢」・片岡真子が、冷血な放火犯に挑む!京都市内の自傷患者専門のメンタルクリニック兼自宅が全焼。その焼け跡から、院長である山之内一蔵氏の焼死体が発見された。放火と判明し、彼の患者だった男や、事件後行方がわからなくなった妻の和代など複数の容疑者が挙がるが、決定的な証拠が見つからず、捜査本部は次第に混乱の様相を極めていく。そんな中、京都府警の女性刑事・片岡真子は、被害者の遺品からある教え子の女性の落下事故を知る。事故当時には気づかれなかった、女性の「想い」に気づいた真子は、全ての事件の裏に“人の心を持たぬ男”の存在を見るが。女性刑事の閃きが光る、本格警察ミステリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

緻密に淡々と、これぞまさしく
刑事捜査の描写なのだと思った。

その捜査も片岡真子のひらめき抜きでは
成立しなかったわけで、そこが唯一の
フィクションなのだとすら感じた。

ここに描かれた犯人像も、伏線となる
カップ麺のイナゴ混入画像の捏造と拡散も
すべてがノンフィクションであるとしか
思えない…そんな世の中になってしまったのだ。

事実は小説より奇なりというが…確かに
もはや事実を超えるほどの奇想天外を
小説には求められないのだろう。

今の世にない奇想天外…もしかしたらそれは
「穏やかな日々」「幸せに生涯を全うする夫婦」
「大切な人を心から愛おしく思う恋人たち」
…そんなものなのかもしれない。

そう思うと背筋に悪寒が走る。。

0
2019年11月10日

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