あらすじ
『私は、何一つ悪事を働いておりません。故に私は、己の身が清廉潔白である事を証明しようかと思います』 先日少年刑務所から出てきた容疑者の部屋で発見された声明文。そして殺人現場の壁に残る『私は無実です』のメッセージ──。 芸能ゴシップや都市伝説等を扱う、とある雑誌の編集部。そこは編集長の乙野辺ルイ、通称オツベルが若き女帝として君臨していた。そんな部に急遽配属された、強面で顔面に傷痕が走る巨漢、喜佐雪弘。自分を悪人だと自負するルイと真面目ながらも謎の多い新人記者・喜佐が、いつしか連続殺人事件に巻き込まれ──。
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Posted by ブクログ
成田さんの他の作品と世界観がリンクしてるだけで、登場人物はこの作品オリジナルのキャラだけかと思ってたけど、デュラの登場人物が数人出てきてなんか嬉しかった。
オツベルと象を読んだことがないのですが、そちらを読んでいる方がより楽しめるのではないかと思います。
読んでいなくても、説明はしてくれているので大丈夫でしたが(*´ω`*)
Posted by ブクログ
デュラハンも不老不死も吸血鬼もすべては記事の中の出来事。
全くの日常世界で描かれる編集長と新人記者の物語。
ファンタジー要素は一切なし。
あっても記事と噂の中だけ。
それがなくてもやっぱり面白い。
他の作品で出てくる単語がちらほらこの作品には登場。
それをみると自然とニヤけてしまうあなたは成田ワールドにはまってます。
この作品を読んでから他の作品を読むほうがより楽しめるかと。
Posted by ブクログ
「デュラララ」を最近読んだので、同作者の本書を手に取ってみました。
白い象の喜佐君とオツベルこと乙野辺ルイのコンビは大好きです。オツベルみたいな女王様は友達には欲しくないですが、度胸のあるところがいいです。喜佐君も外と中のギャップがすごくてなんと形容していいかわかりません。
きになるのは喜佐君の大きな傷。オツベルが笑ってしまうほどの理由とは何なのか。もし続刊が出たら読みたいです。
Posted by ブクログ
自分を悪人と自称し、過去の体験からどんな手を使っても真実を暴き出す若き雑誌編集者 乙野辺とその雑誌を刊行する部署に入ってきた新人 喜佐がとある連続殺人事件と強盗事件の真実を白日の下に晒すために様々な人々と駆け引きしながら、駆け回る作品。
強面なのにあらゆる分野で万能な喜佐といつもはキリッとしているが所々で可憐さが見え隠れする乙野辺の掛け合いは個人的に好ましかった。また端々で作者の他作品の人物や用語が登場しているのも楽しめた。
出来るなら続編を希望する。
Posted by ブクログ
YA
宮沢賢治「オツベルと象」では、純粋な象をだましたオツベルが、象を捕らえて重労働させる。
かたや、
飯羽(いいばね)出版の東京支部、通称イーハトーブ。
絵本や児童書を多く出版しているこの出版社で、窓際部署「報道部」
真偽の解らないゴシップネタから暴力団ネタ、都市伝説など狭く広く扱う雑誌「週刊ラストウィーク」の編集長・乙野辺ルイ(おとのべるい)、あだ名をオツベル。
そこへ新人としてやってきたのは、喜佐雪弘(きさゆきひろ)。長身でがっしりとした体格、眼光鋭く、堅気とは思えぬ人相の雪弘は、性格は真面目で礼儀正しく、仕事もできる。
オツベルは 新人の課題として、 雪弘に無理難題を押しつける。
しかしそれは、さらなる事件へと二人を巻き込んで行くのであった。
宮沢賢治の「オツベルと象」は悲しい結末だが、5日の後の日曜日は別れの日となるが、
そうなる前に、笑う水曜があってもいい。(作者のあとがきによる)
なるほど。
シリーズとして続きそう。