【感想・ネタバレ】そこへ行くなのレビュー

あらすじ

【第6回中央公論文芸賞受賞作】一緒に暮らす純一郎さんは、やさしい人だ。出張が多くて不在がちだけれど、一人息子の太郎をよく可愛がっている。じゅうぶんに幸せな親子三人の暮らしに、ある日「川野純一郎の本当のことを教えます」と告げる女から電話が舞い込み――(「遊園地」)。行ってはならない、見てはならない「真実」に引き寄せられ、平穏な日常から足を踏み外す男女を描いた七つの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ありふれた日常から本の少し境界線をはみ出た人々を描いた7つの短編。
行ってはならない、見てはならない「真実」に引き寄せられ、平穏さから足を踏み外す過程が、荒野さんらしい温度を感じない言葉で描かれ、ザラリとした皮膚感だけが残る。「団地」は鳥肌が立ちそうだったが、ラストの「病院」が少し明るさを帯びていて救われた。

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2017年06月29日

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