【感想・ネタバレ】時速47メートルの疾走のレビュー

あらすじ

体育祭でビリになった緑組の応援団長・町平直司が、逆立ちで校庭2百メートル一周することになった。全国模試4位の成績優秀な伊集院慶一は「俺のせい?」と後ろめたくなり、母親の再婚話をうとましく思う美鈴は「もしかして、私を助けてくれたの?」と動揺し、野球部の四番の大門勝也はとまどいながらも「こいつを応援したい」と思う。「100%ガールズ」シリーズで人気の著者が描く中学生のリアルな青春群像小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今のところ僕の中の「吉野万理子らしさ」が一番よく感じられた作品。一つのシーンに向かうまでの、そこに立ちあった男の子、女の子たちの心情を描きあげているのだけれど、これだけいろいろなタイプの人をうまく動かして物語を紡ぎあげるなあと感心する。逆に言うと、吉野万理子らしい登場人物というのはまだちょっとよくわからないところがある。表題の時速47mっていうのは読み終わってから、ああそうだったのかとやっとわかった。「疾走」はなくてよかったのでは。僕だったら「時速47m」とつけたいところ。「秒速5cm」みたいに。

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2018年10月28日

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