あらすじ
昭和49年10月14日、「我が巨人軍は永久に不滅です」の名セリフとともに現役引退したミスタープロ野球・長嶋茂雄。伝説となったあのフレーズはどのように生まれたのか、長嶋本人は何を考えていたのか。本人を含め、当時の関係者に徹底的に取材、「長嶋茂雄引退の日」の真実がいま明かされる。
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Posted by ブクログ
チェック項目6箇所。「監督が何を気にしていたかというと、ファンなんですよ。選手よりファン。ファンにどう喜んでもらうか、そのためにどういうチームを作って、どうやって戦うか。どういうタレントを集めるか。他の監督とは全然違うプロデューサーなんです、長嶋茂雄っていうのは、それを理解しないと。長嶋監督っていうのは理解できないと思う」(松井秀喜)。「ミスターはまだまだ肉体的にはプレーは出来た。だが、ミスターだからこそやめなければいけなかったのだろう。ON時代は終わった。ひたむきに打ち込んだ姿、あの情熱。それを今後は巨人にそそいでほしい。ミスター、本当に長い間、おつかれさんでした――」(王貞治)。「オイ、分かっとるな!」。「入団直前((昭和)32年、巨人の観客動員数は138万人だったが、長島入団後はうなぎのぼり、ピークの昨年は倍の277万人に達した。17年間の動員数、しめて”3577万人”――ここにも長島の大記録がある」。今ならとても許されない判断だったかもしれない、しかし、長嶋の最期の姿を見たいというちびっ子ファンのためならと、大人がそれを許した、そういう時代だったのである。「ファンの皆さんによって私は野球をやれたんだからね。ファンの声援に何とか応えようと、そう思って17年間、いつもグラウンドに立ってきた。ファンあっての長嶋茂雄なんですから。だからまずそういうファンに対する御礼として、何とかいい話をしたいというのがあったね」。