【感想・ネタバレ】ザックリわかる世界史のレビュー

あらすじ

世界のグローバル化が進み、またさまざまな地域の複雑な動きが加速化している現在、世界の大きな流れの中で自らの歩むべき道を見定めるためにも、世界史を学び素養を身につける必要性が高まっている。しかし、「諸地域の多種多様な歴史的諸事件の暗記をしなければならない」と考えられている世界史は、受験生にも敬遠されていないだろうか。本書は、現役の予備校講師が、生徒に対して世界史への興味を呼び起こすために考え、そして実際に使っている授業への導入や中途で話す「脱線ネタ」である。「世界で食べられているパンの起源は、おこげ?」「『アラビアン・ナイト』からさぐる胡麻の世界史」「ザクロが導くブッダとムハンマドの教え」「坂本龍馬梅毒説の真偽」など、どこから読んでも面白く、しかも知らず知らず体系的な知識が身につく脱線ネタが満載。歴史とは年号暗記である、というドグマを跳ね飛ばす、「世界史」が大好きになる本!

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Posted by ブクログ

本書のタイトルは内容を全く表していない。
正確なタイトルをつけるなら『世界史トリビア集』などになろう。
タイトルから「世界史の流れの大枠を紹介した書物」を期待して買うと痛い目を見る。

背表紙の紹介分には
「本書は、現役の予備校講師が、生徒に対して世界史への興味を呼び起こすために考え、そして実際に使っている授業への導入や中途で話す「脱線ネタ」である。」
と、本書の正確な内容が書いてある。
そこまで分かっているなら、何でこんなタイトルをつけたのか。(売るためだろうが。)出版社の不誠実さを感じられる一冊である。
私自身は背表紙の紹介文をちゃんと読んでから本書を買ったので、その罠にははまらずに済んだ。

さて、内容だが、上記の紹介文の通りである。
あくまで予備校講師が各種の歴史を取り扱った著作で学んだ「面白い」と思われるこぼれ話をまとめてあるものである。
特徴としては、日本史や、今の我々の身の回りにあるモノに結び付けるようなトリビアが多いこと。これも生徒の興味を惹くためと思われる。
個人的には気楽に読める世界史読み物として、いい暇つぶしになると思う。

惜しいのは参考文献が一覧になっていない点。
本文中で適宜紹介しているものの、生徒(読者)に更に興味を持って知識を深めてもらいたいなら、自分が読んだブックリストの御裾分けくらいしてもいいものだが。

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2014年11月03日

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