【感想・ネタバレ】さすらい姫考のレビュー

あらすじ

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平安から中世にかけて、"家"のあり方が家父長制へと移りゆく頃、不慮の運命から、さすらいの旅へ向かう姫たち。さすらいの行く末に、結婚という新たな男系との接触が待ち受けるなか、彼女たちは「生きる」ために、運命にながされ、また抗っていく。『鉢かづき』『まつら長者』『しんとく丸』『をぐり』『源氏物語』『更級日記』という日本古典を題材に"家"と女の変革の"とき"をみつめ、同じ時間をいきる現代の"ヒメ"たちへメッセージを投げかける。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

古典から漂泊する女たちを取り上げて、漂泊することによる母系集団から父系集団への変遷を説く。
『御伽草子 鉢かづき』
『説教 まつら長者』
『説教 しんとく丸』
『説教 をぐり』
『源氏物語 玉鬘』
『源氏物語 浮舟』
『更級日記』
最終的に菅原孝標女に<孤としての女の生>をみつけさせ、「エピローグ 現代のヒメたちへ」とつなげる。
他のなにものとも紛れることのない独自の生を生きられるとしたら、現代のヒメが輝けるヒメであることを願う。と締められる。

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2011年05月03日

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