あらすじ
デスメタルな装いをまとい、突き抜けた本を生み出す社会評論社の編集者、ハマザキカク氏。「珍書プロデューサー」として知られる氏は、まだ世にない本を生むため、毎日のように書店や図書館をはしごし、国会図書館に通いつめ、刊行数が1年に8万を超えるとも言われる新刊、なんとその全てをチェックしている。この『ベスト珍書』はチェックした中で、彼が「ヤバイ」「スゴイ」と感じた本、100冊を厳選したもの。そこに“珍”に確かな目を持つ氏ならではの、鋭いレビューを展開していく。厳しいと言われる出版業界。ベストセラー偏重の姿勢に、閉塞的な空気を生み出す理由の一つがあるのではなかろうか? あまり日が当たらない、でも強烈なインパクトを持つ珍書にこそ、活路があるのかもしれないのに。さあ、ここに選ばれし本は『葬儀写真集』に『職務質問入門書』など、怪書にレア書、発禁本などのまさに珍書ばかり。今こそ珍書の雄叫びを聞け!
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Posted by ブクログ
日本で発売された珍書を著者独自の視点で解説する本です。この本の良い点は様々なジャンルがきちんと整理されて紹介されている点です。またふざけすぎず、堅くなりすぎず丁度良いバランスの文章で読みやすい点です。
Posted by ブクログ
著者は日常的に新刊図書情報(月刊6000冊あるらしい)を確認しているそうだが、本書を書くために100万冊の書誌情報を確認したという。
本の世界の奥深さを感じざるを得ない。
読書家の世界も上には上がいるものだ。
Posted by ブクログ
薦められている本も、さすがになるほど珍書揃いだし、ただ珍しいだけじゃなく、読書意欲もそそられる本が多くて、思った以上に楽しめた本。最初本屋に並んでるのを見た時、ちょっと惹かれたけど棚に戻して、でもその後、書評とかで数回目にした結果、やっぱり読んでみたけど、正解だった。
Posted by ブクログ
なにがすごいって、著者は年間に出る新刊、およそ8万点をすべてチェックしているというではないか。
僕もそこそこ新刊を追いかけるけれど、ジャンルがどうしても偏ってしまう。しかし珍書プロデューサーでもある著者は、医学書だったりエロだったり写真集だったりと、ジャンルを問わない。
ここに紹介されている珍書群、比較的新しいものを集めたというが、残念ながら読んだことがあるのが2冊だけだった。そして、幸か不幸か、読みたい、というものも、あんまりなかった。
では本書がつまらないかというと、そんなことはない。スピーディかつ端的に珍書の解説をする。
ときに暖かく、ときには斬り捨てるように。
一冊一冊が響いてこなくても、量はやがて質となって珍書という塊がずっしりと残るのである。
なんかキモチワルイ読後感であるが、キモチワルイのも、そうワルクない。ジュースだと思って飲んだら酒だったような、そんな感じ。
しかし本当に、誰が読むのだこれ、という本が世の中にはあるものだなあ。視野狭窄になっている自分を恥じるばかりです。
Posted by ブクログ
「読んでみたい」「ながめてみたい」本はあまりないが、ネタとしては十分に面白い。一冊だけ「珍書名」で取り上げられていた本を読んだことがある。「世界一の映画館と日本一の…」内容はとってもまともでした。
Posted by ブクログ
<目次>
まえがき
第1章 珍写真集
第2章 珍図鑑
第3章 珍デザイン集
第4章 珍造本
第5章 珍理工書
第6章 珍語学書
第7章 珍人文書
第8章 珍医学書
第9章 珍エロ本
第10章 珍警察本
<内容>
何で出版したのか?中には意図的な、中には真面目な、中には天然な、「珍書」が目白押し。では、ここに掲載されたものを全部読みたいか?と聞かれると、NO!だ。たとえば、死体の写真集、排便・排尿・ゲロの写真集。アメリカ独特の看板集、ただただ性器のアップ…。なかには、警察の職質テクニック集などは目を通してみたい気もするものも。後はこの本に細かく載っている、サイトや本屋などを巡ることですね…
Posted by ブクログ
小説などの文芸書以外の「珍書」を紹介した本。ショッキングなものから、情熱が詰まったもの、脱力感漂うものまで、気になる本がたくさん。
『写真と童話で訪れる 高尿酸血症と奇岩・奇石』(槇野博史/メディカルレビュー社/2013年)というタイトルには笑った。
Posted by ブクログ
年に数万の新刊が出版される日本。何とその全てをチェックしているのが ハマザキカク氏だ。今回、その氏が特に「ヤバイ」と感じた百冊を厳選。 著者すら意図しない魅力を再発見していく。怪書、エログロ、発禁本。 共通するのは「珍」というだけ。さあ、『珍書』の雄叫びを聞け!(袖)
Posted by ブクログ
2000年以降に刊行された本を「全点総ざらい」して、その中から変わった本をピックアップしたとのこと。その労力がすごい!しかし、コラムでフォローしたいアカウントを知ったぐらいで、残念ながら読みたいと思う本はなかった。
Posted by ブクログ
年に8万冊は刊行される本を全てチェックしている兵(つわもの)で今回の企画にあたり2000年から遡ってゆうに100万冊をチェックした結果www(2ちゃんまとめ風)
全てを読んでいるわけではないと思いますが、新刊全てにざっと目を通している超人ハマザキカク氏。その中から選りすぐりの『珍書』を紹介。
一発目の『ゲロの写真集』に感動。すごい。あーすごい。『童貞が教える妹とお風呂に入る方法』などなど、あーすごいわ、もー。こういう駄目企画が大好きな私は是非目を通したいものばかりで心が震えが止まりません。クスクス笑える所もありましたが、一発目の紹介本の圧倒的な輝きのギャップで途中中だるみ感もあって☆三つかなと。