【感想・ネタバレ】チーズのきた道のレビュー

あらすじ

「乳の生化学」の第一人者が明かす、チーズの起源と分類法、そしてそれらを育んだ風土。栄養価が高く保存性に優れたチーズを、各地の部族は、その存亡をかけて育ててきた。モンゴルのホロート、古代ローマのチーズ菓子、フランスのカマンベール、日本の酥(そ)など、古今東西の文献を渉猟し、乳文化を実地に探訪。「人類にとっての食文化」に考察は及ぶ。(講談社学術文庫)

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Posted by ブクログ

読書録「チーズのきた道」5

著者 鴇田文三郎
出版 河出書房新社

p215より引用
“筆者はかつて、「食の科学」(十二号、一九七五年)に、
「歴史的事実として、飢えを忘れた部族に生き残りはなかった」
と述べたことがあるが、一般に知られているように、部族の滅亡
の陰には、多くの場合この享楽型食文化が発展していた。”

 チーズ研究に明るい農学博士による、世界各地の乳文化、とり
わけその中のチーズの歴史を記した一冊。
 著者とチーズとの出会いから食事文化におけるチーズについて
まで、人類史の出来事と並べながら書かれています。

 上記の引用は、食事文化類別の中のチーズについて書かれた項
での一文。美味しい物を食べたいのはもちろんですが、楽しみば
かりを追いかけて食べるのは考えた方が良さそうです。
いつでも楽しみを追い求めていると、結局満足できることが減っ
ていくばかりのような気がします。美味しい物は、たまに食べる
くらいでいいのかもしれません。
 初版は昭和52年とのことですが、古さを感じない一冊です。

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2013年08月06日

Posted by ブクログ

チーズというのは、人類の歴史と共に歩んできた本当に面白い食品だ。その発生は諸説あるが、山羊の胃袋に乳を入れていたら、胃袋に含まれる酵素の影響で偶然できたものだという。その後世界各地で独自に進化を遂げ、数百種にも及ぶチーズが世界各国で食べられている。
最近チーズの勉強をしていて、ブルーチーズを食べてみたのだが、あの独特の臭みが僕は結構好きだ。

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2014年04月16日

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