あらすじ
「本の声」を聞き、書物と会話できる特殊能力を持つ少女・綴(つづり)。その特異な力によって、綴は借りた者が必ず死を遂げるという図書館の本──『嵐が丘』の行方を追うことになる。とき同じくして、綴の前には謎めいた青年・猫目コウが現れる。「本の探偵」を自称するコウは、謎の書物『N断章』の調査に綴の能力を貸せと要請するが……。『嵐が丘』と『N断章』、ふたつの点が線となったとき、ある魔導書を巡って16世紀から続く魔術大戦が幕を開ける!!
※本書は、第十二回スニーカー大賞の優秀賞受賞作「黒猫の愛読書」を改題し、加筆・修正したものが底本です。
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Posted by ブクログ
出だしは緩やかに、日常生活のなかの主人公の異端性を表現しつつ1つずつ事件が起こっていく、とても分かりやすい読みやすい物語でした。後半から横文字が多くなり謎の組織とか云々とかが出てきたのは、日常推理モノとして読み進めていたので少し戸惑いましたが、ラノベとしてのエンタメの王道を突き進んでいったなと思いました。分かりやすく楽しめました。
Posted by ブクログ
最近多い読書家ファンタジーもののシリーズ 1 作目。
特徴は、本自体の経験にフォーカスが当たっているところかな?
(持ち主とか、ほんの登場人物とかではなく)
最後の「眼鏡をはずすと」ネタは、蛇足だったんじゃ無かろうか?(^^;
今更、もうよかろうよ。(^^;
Posted by ブクログ
再読。第12回スニーカー大賞優秀賞受賞作。“本”が題材だったりグリモワールやら秘密結社やら中二心をくすぐる世界観ですが、小奇麗にまとまりすぎてしまったのかインパクトには欠けるなあと改めて思いました。