【感想・ネタバレ】あなたがいてもいなくてものレビュー

あらすじ

不倫、だけど純愛。心に迫るラブストーリー。

放送局に勤める倫子。3年近く一緒に暮らした上司であり局のディレクターである達彦が亡くなった。恋人として達彦と濃密な日々を過ごした倫子だったが、それは、許されぬ不倫の恋でもあったのだ。葬式の日に初めて会う達彦の妻・ひとみと娘。そちら側の席に自分ではない女性がいる現実に打ちのめされる。ストーリーは、葬式の日から遡り、二人の女性の間で揺れ動く達彦との日々を紐解きながら進んでいく。最後に妻ひとみから倫子へ手渡された達彦からの手紙。そこには倫子に対する深い愛情がしたためられていた。禁じられている恋だったかもしれない、だけどお互いが必要だと思えた確かな瞬間があればいい。「愛」だけを純粋に求め合った二人の軌跡をたどる物語。2007年4月に刊行した「六月の海を泳いで」からタイトルを変え、加筆改稿し待望の電子化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

*3年近く一緒に暮らした局のディレクターである達彦が亡くなった。不倫の恋といえども達彦と濃密な日々を過ごした倫子の回想と、その先にある思いとは。愛する人を失うことが、逆にその人の存在を大きくするという事実に心が震える物語*

達彦の死。と言う結論が最初に出ているので、倫子の気持ちを思いつつゆるゆると読んだ。
「あなたが生きてても死んでても、あなたを愛しているし、あなたと生き続けていく。あなたがいても、いなくても。」その一文に尽きる物語。

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2015年03月12日

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