【感想・ネタバレ】デビクロくんの恋と魔法のレビュー

あらすじ

相葉雅紀主演映画原作、早くも電子化!

書店員・光には、絵本作家になりたいな、という漠とした夢があった。恋に関しては、だいたい相手から告白されて付き合うが、「やさしいんだけど……」といわれて最終的には終わってしまうパターンが続いていた。そんな光には、「デビル・クロース」、略して「デビクロ」という謎キャラに変身して、「デビクロ通信」なるイラスト入りのメッセージを添えた手製ビラを、ポストなどに無差別に撒くという意外な一面が。そんな光に思いを寄せる実家の鉄工所で働く溶接女子の杏奈の好意に気づくことなく、ある日、光は彼女に運命の人が現れた話を嬉々としてしまうのだが――。
この冬読みたくなる、ミラクルなラブストーリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

映画のキャスティングを思い浮かべながら一気に読破。

「ノゾマナケレバ、シツボウシナイ、アキラメレバ、カナシクナイ、キタイシナケレバ、キズツカナイ、モトメナケレバ、ウシナワナイ」
光の心情の中で、何度か出てくるこの言葉が、なんとも胸に突き刺さる。
心にかけられた枷から解き放たれたデビクロくんが、なにより人の心をうって、最後の怒涛のようなデビクロ通信へ進んでいく。

杏奈の思いにきゅんきゅんする。
モラトリアムな二人の関係は心地いい。
けど、相手と向き合ってないから、いつか終わる。
単に、居心地がいい人、なだけだから。
そこを明確にするのはとてつもなく勇気がいる。
そんな想いをしたことがある人はきっとたくさんいるんだろうな。

だけどやっぱり私は、報われない鉄の国の王子の圭亮くんもいいと思うよ。
映画に彼もだして、「みんな、片思い」のキャッチコピーどおりでも良かったなあ。

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2014年12月09日

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