あらすじ
居住施設に戻った科学者チームの周囲では、奇妙な出来事が続発する。突如モニターテレビに謎の数字が並び、海底ではエビや発光するイカやクラゲが異常発生し、さらには凶暴なオオイカの職種が彼らを襲う。すべては謎の球体に関係があると考えたノーマンは、再び宇宙船へ乗り込み、球体とのコンタクトを試みるが……。ハイテク機器を用いた深海調査や心理学、海洋学の豊富な知識を随所にちりばめた興奮の深海サスペンス。
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緊迫感溢れるSFスリラー! ~深海での未知との遭遇~
約300年前に海底へ沈んだ未知の飛行物体。調査に訪れた科学者チームはそこで謎の球体を発見し、次々と奇怪な現象が……。
読者をガッシリ引き込み抜群のテンポで展開していく本作。奇怪な現象や犠牲者だけでも恐ろしいのに舞台は深海、凄まじい水圧に囲まれた極限環境で緊張感も更にアップです。
船内や謎の球体(スフィア)を調査する中、「これは○○だろうか?」⇒「違う、□□だったんだ!」と予想外の事実が判明していく流れにもう目が釘付け。ふんだんに織り交ぜた科学知識は物語に説得力や深みを与え、急展開に次ぐ急展開でハラハラしっ放しです。
ラストも印象的で、最後に読んだのはもう何年も前なのに未だにジンと残っている程……もう読後感が本当に凄いのです……! 『ジュラシック・パーク』をはじめマイクル・クライトン作品は一通り読んでいる私ですが、その中でも『スフィア』は最高の1つと断言できる傑作です!
感情タグBEST3
ネタバレはありません。