あらすじ
警視総監に呼びだされた刑事ベイリが知らされたのは、宇宙人惨殺という前代未聞の事件だった。地球人の子孫でありながら今や支配者となった宇宙人に対する反感、人間から職を奪ったロボットへの憎悪が渦まく鋼鉄都市へ、ベイリは乗り出すが……〈ロボット工学の三原則〉の盲点に挑んだSFミステリの金字塔!
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Posted by ブクログ
SFとミステリー要素を合わせた作品で、ロボットが人間の多くの仕事を担っていた。そのこともあって、ロボットに対する排外主義的な思想を持つ人間がいた。そんな混沌とした世界で、宇宙人惨殺というこれまでにない事件を起き、主人公ベイリはパートナーのR・ダニールとともに犯人を探しに行く。
Posted by ブクログ
とっっっても面白かった!
前半はベイリの頑固な考え方に焦れるような気持ちだったが、懐古主義の団体が現れてからぐっと引き込まれて、一気に最後まで読み切った。ラストへの流れには強いカタルシスを得た。
ダニールとの関わり方がやっと成り立ったのは、ダニールの長口舌のあとの「まだ真夜中まで一時間三十分残っている」だと思う。そこからベイリは自分自身の腕時計で時間を確認し、また総監への危害を止めようとベイリの手首を抑えたダニールに「危害を加えるつもりはない」とロボット三原則を踏まえた言葉でダニールに妨害しないでほしいと伝えた。やはり人間とは考え方が違うわけなので、ダニールにわかるような伝え方している。異種族での対等さを感じて気持ちよかった。
また、ダニール側でもベイリを理解しようと努めている様子が最後のページでわかる…とても鮮やかな展開だった。
本を読むとき、映画のように頭の中でシーンを想像しながら読むのだけれど、この本は未来を舞台にしたSFだけれど、派手なシーンはあまりない。半分くらい読んだあたりで、結構地味なやりとりが続くけど、起承転結の転にあたるようななにかはどう起こるのだろう?と思った。
最後まで読んで、結果絵的に派手なシーンというのはなかったのだけど、でもとてもドラマチックでどきどきした。
そうだった、本って絵や物の動きではない鮮やかさがあるのだったと思い出せた。
Posted by ブクログ
初めて短期間で読破できた自分にとっては少し長めの小説でした。
宇宙人の星と地球が色々な方法で繋がっており、その中でも地球人の序列は宇宙人より下という世界観の中で殺された宇宙人の犯人を探すという物語です。
主人公が毎回トンチンカンな推理をしながらも徐々に問題の核心に近づいて行く、主人公だけではなく地球人がロボットの事を嫌っており、主人公も最初は嫌いだったロボット警察を嫌っていましたが色々な経験を通して少しずつ気持ちが変わっていく姿がとても興味深く面白かったです。
割と主人公のその時の気持ちが毎回、事細かに書かれているので、自分が主人公にトレースしているつもりが何か突き放されるような感覚でそれも新鮮でした。(おそらく自分がその世界観に入りすぎた?笑)
クライマックスもそっちかーという方向に行き、(おそらく本を読み慣れてる人はわかるかも、、?)そのカラクリはとても新鮮でした!
Posted by ブクログ
いいものを薦めれば薦めるほど過去にこだわって意固地になってしまう。であれば撤退し、少数の賛成派を励ますことによって内から盛り上げ、自分たちで作り上げたと思わせるように仕向ける。政治の大切さ。
Posted by ブクログ
SFミステリとはどんなものか…と思って読み進みてみたら止まらなくなった。
人口がどんどん増えて宇宙植民地化する→結果、地球が置いてけぼりになって対立構造化して…というのは設定としてあるパターンだと思うが、ロボット=人工知能に仕事を取られることへの忌避・抵抗といった要素は現代にも通じるものが多い。実際、JTCの中にいる身としてはこういう抵抗反応をする人を目の当たりにしたこともある。
科学解説者という側面もあるアシモフは、こういう奴になるなよ!というメッセージを伝えようとしてくれたのか?とも思ってしまう。抵抗=過去讃美と新しいことの追記は紙一重なのだから、未来に目を向けようというのが主題と見えるが、わからせるのも難しいのだ。優れた小説家は優れた人間観察者であり描き手である。。
登場人物が少ない分、トリック的な要素は少ないかなぁと思いきや、古典的なミステリーとしては十分な読み応え。伏線が分かりやすく散りばめられているので、分かる人にはわかったのかもしれない。