【感想・ネタバレ】煤煙のレビュー

あらすじ

正義派ではない、金のためでもない。ヤミ金融の連中を脅し、言いがかり同然の裁判を起こす。有罪確実な人間を無罪にすることに、暗い喜びを感じる。ご大層な事務所よりも船の上で生きる自由を選ぶ。法を逆手に秩序に盾突く中年弁護士、青井正志。あやふやなこの社会に鉄槌を下すハードボイルド、新たな地平。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2008年4月2日再読。

主人公は、青井正志、40歳。弁護士で、2年前に離婚し、中学生の娘あり。
青井は離婚前あたりから自分の心の変化に気付く。自己破壊的行動をとりはじめる。青井の中にあった獣としての本能が動き出したようだ。はじめは弁護士であるため法律自体を武器にしていたが、徐々にただ本能に導かれていくようになる。

北方作品の中では異色なストーリー。主人公の内面を冷徹に彫りだしていく文筆力は鋭い。

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2011年10月28日

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