あらすじ
夏の甲子園決勝戦。公立の進学校・新潟海浜と甲子園の常連・東京の私立恒正学園の勝負は、延長15回で決着がつかず、翌日の再試合に持ち越された。監督は、大学時代のバッテリー同士。海浜のエースと恒正の四番バッターは、リトルリーグのチームメイト……お互いの過去と戦術を知り尽くした、勝負の行方と、球場に出現した奇跡の舞台で交錯する人間ドラマを、スポーツ小説の旗手が圧倒的な筆力で描ききった、野球小説の名作。読めば勇気が湧いてくる!
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Posted by ブクログ
堂場さんの野球小説2冊目。甲子園決勝戦が再試合。甲子園常連校VS初出場校。2校の対比によって初出場校を応援したくなる。両校の監督は同級生で、強豪校の監督は高圧的・学生を犬以下の扱いをする。一方、初出場校は学生主導の野球。初出場校の投手が膝を負傷しているのを知り、バント攻撃を指示、投手を破滅に至らしめた。再試合の結末は手に汗を握る最悪な試合。怖くてたまらなかったが納得の勝敗だった。監督の善悪により学生の選手生命が左右される高校野球、試合にこだわるのは勿論、フェアプレーで楽しむ試合こそあるべき姿だと感じた。