あらすじ
世界中を襲った熱病「三日熱」の猛威から4年後―。生き残った者たちによるコミュニティが各地に生まれ、社会には少しずつ秩序が戻りつつあった。そうしたコミュニティの一つ前橋キャンプのメンバー・和彦には夢があった。鉄道マンを目指していたあの頃のように、再び鉄道を走らせたいという願い。それは再び世界に平和が戻った証しになるはず! 夢を実現するためにエンジニアの楠本ショウや仲間達が集結する。だが、実現にはいくつもの大きな障害が立ち塞がっていて―!?
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Posted by ブクログ
今までは「荒廃してしまった世界に、不変な生活を送る高校生男女が行く」という話だったけれど、最終巻となる今回は別世界からやってくる人などおらず「荒廃していく世界とそれでも生きる人達」の話。
この作品はあくまでフィクションで作り物だけど現実になる可能性だって十分にあるんだろうなって思う。
要は世界には荒廃していく可能性なんて色いろあるということで、それでも人は"人間として"生きていかなければならないということがよく実感できる作品でした。
続きにあたる"リセット・ワールド"もぜひ読んでみたいな
Posted by ブクログ
時空のクロスロードシリーズ完結編。
新・時空は知らないんだけど本の最後に書いてある新・時空の紹介文見る限り
話の内容がぜんぜん違うし絡んでなさそう。
自分は「ピクニックは終末に」「サマーキャンプは突然に」「バースディは永遠に」
の3作全てを読んできた。
最終譚、と書いてあるがあくまで外伝シナリオ、続編ではなくサイドストーリーの位置付け。
今回は異世界側の話で三日熱の脅威の始まりからアフターの4年後まで。
4年後がちょうど時空シリーズにつながる時代らしく、
異世界に残った「バースディは永遠に」のショウが登場してました。
もちろん表の世界に戻ったコースイと夏美は未登場。
まぁ、既に無関係な人物なんで当然と言えば当然なんだけど…
だけど「ピクニックは終末に」の「ホットケーキ」や異世界の住人の話が絡んできてなかなか面白いな、と。
アフター前、つまり4年前の和彦とみどりの話の展開が神。
父親との最後の会話シーンや三日熱にかかった身内達を描いた部分はすばらしい出来でした。
逆に言えば4年後はひどい、話の内容としては4年後の方がちゃんとしてないといけないのに…
わかりにくいんですよ、アフター後の状況説明が。
地名、地名と移動しまくるんでせめて簡単な地図でも挿絵に入れてくれれば内容が理解しやすかったかも。
あと鉄道関係に詳しくないんでちょいとついていけません、
素人にわかるようにしたらそれはそれで価値が下がりそうですが。
時間軸は
最終譚前半→ピクニック→サマーキャンプ→バースディ→最終譚アフター
ピクニックとサマーキャンプが面白い。
バースディはお好み、最終譚はついでに読んどけみたいな位置づけ。