あらすじ
この本を読むだけで、われわれ日本人が夢のような国に住んでいることがよくわかる――ドイツ在住30年、現地で結婚し、3人の子供を育てた著者の集大成、空前絶後の日独比較論!! 日本人が憧れるヨーロッパの文化、街並み、そして生活レベル…特にその勤勉性が日本人に近いとされるドイツに対しては不思議な愛憎感情を抱いている。では、実際のドイツ人の日常生活とは? あまりに不便すぎて日本人ならとても生きていけない…。
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Posted by ブクログ
チェック項目13箇所。【ウィキペディアのドイツ語版】尖閣諸島はすでに1372年、明王朝時代の古文書に記述されており、1534年から中国の領土として認識され、中国の沿岸防御システムに組み込まれていたという、それどころか、尖閣の一部の島は、当時の女帝の手によって薬草商人に貸与されたとのことだ。領土問題が実効支配によって決まる限り、北方領土はもう戻ってこない、竹島もおそらく駄目だ、尖閣諸島でも、日本政府はあからさまな実効支配を避けているが、それを裏付ける軍事力がないのだから当然かもしれない。ドイツは、連合軍から押しつけられた基本法(憲法)を削除や変更も含めれば59回も改正した、軍隊の復活、東西ドイツの統一、EUなど、改正の必要な出来事が多かったこともあるが、2011年11月にも改正が行われている。日本には憲法を改正すれば軍国主義になると主張している人がいるが、あまりにも思考が短絡的すぎる、日本人で戦争に行きたいと思っている若者がいるなら、一度お目にかかってみたいものだ、日本は逆立ちしても軍国主義にならない、それはドイツと同じだ。雄弁に悲しみを語らなくても、日本人は悲しんでいる、ドイツ人とは悲しみ方が違うだけだ、しかし、それを理解せず、感情を出さないのは感情がないからだと決めつけるのは、それこそ自らの感情移入能力の欠如を暴露しているだけではないか。ドイツも日本も、それぞれに自分たちの道を模索している、脱原発に向かって果敢な努力を続けるドイツ、そして、さまざまな可能性を視野に入れて、安全で採算の取れるエネルギー政策を模索する日本。ドイツでは、どんな零細企業でも、病休と有休がごちゃ混ぜになることはない、具合が悪くて休みたいときは、電話一本でOKだ。ドイツ人にとって、有給休暇は純粋な休暇であり、病休とはまったく別ものだ、有休のもともとの目的は、日頃溜まった疲れを取り、心身ともにリフレッシュして仕事に復帰するための英気を養うことである。ドイツでは、突然電車が停まっても、たいてい説明はない。ホームで列車を待っていると、突然、「次の列車には六号車が接続していません。六号者の指定券をお持ちの方は、他の号車で空席を探してください」とか「次の列車は、号車番号が前後反対になって入ってきます」というビックリ放送が流れることだ、こういったことはしょっちゅうある。日本の電車は送れない、駅でない場所で停車すれば、たいてい二秒後にはその理由がわかる、車掌は礼儀正しく、デッキから客室に入ってくるときには、お辞儀までしてくれる。現在、ギリシャとスペインは、に25歳未満の若者の失業率が、それぞれ60%、50%を超えている、ポルトガルとイタリアは、若者の40%が失業者だ、一方、ドイツの若年失業者は、10%を超えない、失業率全体を見ても、コンスタントに6%から7%代を保っている。
Posted by ブクログ
日本とドイツを様々な観点から比較した本という
点に興味を持ち手に取った、が
冒頭が「私は尖閣諸島に行った。」で「え、これ
そんなに政治的な本?」と少し面食らった
その後、ドイツとフランスのアルザス地方の話に入っていく
ドイツというと几帳面真面目なイメージが付いていたが
鉄道はシステムもサービスも全然ダメで大学は良いが
義務教育は日本のほうがかなり優れていて、東日本大震災の
原発事故に大パニックを起こし、仕事と休暇をきっちり
分けすぎるため、休暇に力が入りすぎてさらに疲れるだけ、だったり…
現在、難民やVW不正で日本でもニュースで見ない日がないドイツ
彼らはどこに向かっていくのでしょうか。。
Posted by ブクログ
題名からすると、優劣をつけることに重点をおいているのかと思ったらそうでもなかった。そもそも歴史・文化の違う国同士を比較するのは難しいですね。(汗)それぞれに次の課題が見えてきてるのに上手く移行できていないっていうのが、読書後の感想です。
①大学進学のチャンスは(ドイツ)2回だけ
②小学5年生で人生が決まるドイツ
③日本の義務教育はドイツに完勝!
④ドイツ人だけが放射能パニック?
⑤(電車内のエアコンが故障)車内は60度――技術大国の大嘘
⑥サービスが皆無のドイツ鉄道で
⑦便利を目の敵にするドイツ人
⑧(EUで)なぜドイツだけが憎まれるのか
⑨休暇がストレスのドイツ人
⑩(ドイツ人が)短時間労働+高給でも不満な理由
問題提起としてではなくて、エッセイとして読むと軽くていい感じでした。
Posted by ブクログ
本のイメージを誤解させるようなタイトルで、内容もそれと合っていないなんとも編集者の意図が見え隠れする本です・・・
そもそも尖閣諸島のことやEU加盟国の経済問題についてかなりページが割かれていて、日本とドイツを比較する構成になっていないし、表題の、何をもって8勝2敗なのかは最後までわかりませんでした。
とはいえ、内容は興味深いところもあります。
ドイツ人と日本人は似ているというイメージが覆りました。
例えば勤労観。
働く事に社会奉仕的な意味ややりがいを感じて働いているのは日本人だけ。
また、公共サービスは皆無でサービス大国の日本とは180度異なるし、鉄道の正確さも日本が圧勝。
一方で議論を学ぶ教育制度が日本には無いとことかは負けてる。
へえ~、と思う一方で著者の「有給休暇」の理解は非常識だったり、EU内で存在感があるのはドイツが優秀な軍隊を持っていることも一つの理由だと言ってみたりで、著者にはちょっと不信感を覚えました。