【感想・ネタバレ】つめたいオゾンのレビュー

あらすじ

お互いの感覚を共有してしまう奇病を患った脩一と花絵。病を通じて彼らは出会い、やがて惹かれ合っていく。それはどちらの感情だったのか。心の融解を感じながら、二人が辿り着く未来とは。つめたく儚い人々の物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最後まで一気に読んでしまった。
やはり文章がうまい。
ただ、少女の境遇は、つらすぎてページを飛ばしてしまった。

カズオ・イシグロ的感性というか、あらゆる人間集団の思想信条類形から離れた、個人の悲喜劇を、でも個人の力ではどうしようもない大きな力で握りつぶされる、そういう人間を描いている作品を、自分はこの頃多く見るようになった気がする。

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2016年05月05日

Posted by ブクログ

絶望感が溢れる物語がわりとすき、あんな絶望が身体中に染み渡ってる感じがとても心地よい。最後はHEだろうかBEだろうか,うまく収めるのならそれはそれで別に構わない。唐辺さんの小説は初めてだが,プロローグだけで一気に読み終わりたくなった。読み易くて、展開も穏やかで、意識と身体の存在意義も見事で、それにタイトルの表現もすごく気になって、全体的グレーっぽいの魔性が漂っていた。エンディングは正直に虚しいが,甘さをかけた”前触れ”に緩和されたように、無限ループこそが真の永久・真の誕生の上辺の考えに陥るのも悪くはない。

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2015年05月14日

Posted by ブクログ

主人公たちがかかる奇病の作りこまれた設定と丁寧な症状描写は面白かったのだが、不幸設定がちょっと過剰かな。
絶妙な寂寥感と余韻あふれる終盤はこの作者らしい。

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2016年02月03日

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