あらすじ
「こんなはずじゃなかった」との戦いだ――。恋や仕事、そして結婚に精一杯な“彼女”たちが、ふとした瞬間につまずく虚栄。それはいつかの、あるいはこれから出会う、あなたの姿かもしれない。泣きながら、それでも明日に向かう人々を、巧みに描き込んだ色とりどりの物語。アンソロジー等に掲載された貴重な中短編を、特別な装いで一冊にまとめて贈る、極上の傑作集。
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Posted by ブクログ
仕事に恋愛に結婚にと、悩みながら必死に生きる20代後半〜の女性たちの物語。
短編集というか、長さも文体も様々なアソートといった感じ。きっと、自分みたいだなと思える登場人物が1人はいて、この人とは仲良くなれないっていう人も1人は出てくるのではないでしょうか。
↓以下覚え書き
それにしても、思いのほかドロドロしたお話が多くて、のっけから身構えてしまった。笑
でもきっとこれがこの年代の実情。人生の方向性を決めてしまうような選択の連続だから、その自分の選択に後悔したり、できなかった選択をしている他人を妬んだりしてしまうこともあるのだと思う。
私自身、程度に差はあれ、そういう感情が無くはない。共感できる話が多く面白かった。
今は何かと心が疲れる時期ということにしとこう。笑
最後のお話、結末がとてもよかった。この2人のように、この時期を乗り越えられる友人って何人残るだろう。
あまり他人に期待しすぎると良くない。他人に寛容になれない気がする。自分の足で立っていくようにしなきゃな。
Posted by ブクログ
気軽に読める短編小説。共感するものもあれば、うーんと思うものもあるけれど、時々自分の心にピタッとはまる言葉もある1冊。
●忘れられない何かがあるって、忘れてしまいたい何かがあるより、ずっと価値がある
→どこかで以前この言葉に出あったことがある気がする。とても好きな言葉。
●本当に大切なものを見つけるには、長い時間が必要
●人生何が転機となるかわからない。こんなはずじゃなかったと思うことはたくさんある、人生は多分一生それとの戦いなのだろう。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
「こんなはずじゃなかった」との戦いだ―。恋や仕事、そして結婚に精一杯な“彼女”たちが、ふとした瞬間につまずく虚栄。それはいつかの、あるいはこれから出会う、あなたの姿かもしれない。泣きながら、それでも明日に向かう人々を、巧みに描き込んだ色とりどりの物語。アンソロジー等に掲載された貴重な中短編を、特別な装いで一冊にまとめて贈る、極上の傑作集。
【感想】
Posted by ブクログ
40過ぎてもゆらゆら生きている身としては心がちくちく痛んだりもするけれど面白かったです。
独身でも独身でなくても、拗らせてる彼女たちがこうも素直に考えを改められるのはリアルでない…とは思いましたが、ここで素直に考え直せるので大丈夫だよ!となりました。自分を棚に上げて上から目線です。
外側からだとよく見える。隣の芝生はいつまでも青い。読後感が良い短編集でした。
「婚前」が、毛色が違ってて印象に残ります。郵便受けに入れられていたラベル無しのビデオテープ(時代が…)に思い当たる節がありすぎる、結婚を控えた男女。ふたりともお墓まで持っていかねばならない秘密、表に出せないレベルが高い。似た者同士ということで良いのではないでしょうか。。。