あらすじ
小学校・中学校時代には、算数・数学に興味関心を持つどころか大嫌いだったという著者。それだからこそ、大学は法学部に進んだのに、なぜか予想に反して数学者になってしまう。そんな著者が自身の悲惨な経験を踏まえ「もし中学生に教える機会があれば、こんな教え方をしてみたい」と思い立って書いたのがこの本だ。数学イメージが変わる。
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Posted by ブクログ
数学についての興味をそそられる本です。
数学の国語辞典という見出しがあります。
この発想だけでも1冊の本になるかもしれません。
数学の領域では,英語を漢字語に変換した伝統的な学問領域です。
言葉と数学の対応付けがあると,立体的に考えられるようになるかもしれません。
次回作として期待しています。
Posted by ブクログ
20071008
引用・ポイント
(応用ができるためには何に注意すればいいのか?)
それは、定義をしっかり理解することです。・・・なぜこんな定義がでてきたのか、この定義でどんなことを表現したいのか、を読み解くんです。・・・だから例題を解くんです。例題を解く、というのは、その定義が作った世界の中をちょっと探索してみる、ということです。(p10)
第6章「関係」をつかむ
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その意義・背景を理解すると言う意味で学説史というのはとても大事だと本文と直接は関係ないが思った。
この本の例では例題と言う形で表現されていたが、その定義なりなんなりが「どういう問題を解こうとして生まれたのか」を理解するとよりわかりやすいのでは。
問題が解ける≠理解している
高校生や受験生のころはとりあえず問題を解こうとしていて、結局定義をきちんと理解理解していなかったのだなぁ。
やっと昔から憧れていたけどなかなか近づけなかった、数学に入門できた気がする。
なかなか面白かったけど、最後の確率とかは理解しづらかった。
てか1200円は高いと思う。
Posted by ブクログ
簡単過ぎたり、急に難易度が上がったり、かと思えばすぐ答えを出すのではなく、解説まで迂回を経ることになり、解説のための解説で迷いそうになったり。そういう解法が好きな人には良くて、私は好きな方だが「こんどこそ!」的な人にはどうなのか。
例えば、有理数と無理数。幾つかの計算パターンで無理数になるのはどれ、みたいな展開。答えを解説する前に、定義から入る。当たり前の流れだが、分かる人は直ぐ答え合わせしたいし、分からない人は、定義を聞いても辛いのでは、と。
牛乳パック問題。1リットル牛乳パックは70mm×70mm×194mmで、容積を計算すると950.6mlになり1000mlには足りない。しかし、表示は1000ml、この謎解きをしよう、というのは楽しみながら読めた。
教養として、あるいは子供とちょっとした謎解き、今時期なら夏休みの課題テーマにも使える?いや、使えそうなのは牛乳パックだけかも。