【感想・ネタバレ】Jの少女たちのレビュー

あらすじ

「この手紙が阿南さんに届くなら。俺のことを思い出してください」――阿南、34歳の冬の事件。再生。九月に入ったばかりの暑い朝。少女は誰にも何も告げず、屋上から飛び降りた。その死の後、高校三年生の少年が突然失踪する。彼は家出前、元警官・阿南に手紙を送っていた。「人間は間違ってはいけない」という阿南の信条を引いて“自分の間違いを正そうと思う”と書き残して消えた少年を捜すため、阿南は調査に乗り出す。鮮烈な余韻を残す著者の初期最高傑作、ライフワーク・シリーズ第2弾。解説=坂東齢人

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「刑事失格」から三年、警察を辞めた阿南の元に一人の客が訪れる。かつて知りあった少年の行方を探してるという。行方を追ううちに自らの過去に向き合う彼は、人としての道、間違いを犯してしまった人間はどうすればいいのかという命題への答えを探し続けます。警察を辞めても色褪せない生き方にぐっときました。合わない仕事を辞めたり、関係者に突っ込んだ質問をしたり…、いやー、いちいちカッコいいんですねー。誘いを断って中華料理店に向かう場面が個人的には好きです。男はかくあるべき、そう静かに教えてくれる一冊です。

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2012年02月15日

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