【感想・ネタバレ】建築史的モンダイのレビュー

あらすじ

近代建築史研究一筋だった著者が中世ヨーロッパ建築、さらに初期キリスト教建築、新石器時代の建築へと歴史を遡るうちに気付いたのは、建築の発祥という大問題だった。何が始まりだろうか?住まいか?それとも神殿か?そもそも建築とは何をもって建築というのだろうか?長い長い年月を経て、石や穴だけとなった遺跡を訪ね、その遺跡のもらすつぶやきに耳をすませて見えてきたものとは?建築の起源、和洋の違い、日本独自の建築の歩み…「建築」にまつわる疑問を縦横無尽に解き明かす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

建築の問題を歴史的な観点から指摘した本。もともと複数の書籍や雑誌に掲載されたものを転記、加筆が行われているので一貫して同じ問いを考えているわけではない。屋根について、自然調和について、建築の材質についてなど章が変われば急に話題も変わり読んでいてちょっとびっくりする。建築の世界は長い歴史もあるしかなり完成された領域なのかと勝手に考えていたが以外にも調べていくと生活に密着しすぎて記録が残っていないという点でも分からない部分が多い分野だとわかる。近代建築の調査、研究という点で大変面白い本だと思う。

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2015年08月16日

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