【感想・ネタバレ】マーガレット・サッチャー ――「鉄の女」と言われた信念の政治家のレビュー

筑摩書房編集部

疲弊したイギリス経済を立て直したヨーロッパ初の女性首相。敬虔なクリスチャンで勤勉なパパの教えを生涯守り続けた「鐵の女」の素顔に迫る。(巻末エッセイ・浜矩子)

[ブクログ · ★★★☆☆]

マーガレット・サッチャーの生涯を簡潔にまとめた良書。名前は知っているけど、実際にどのような政策をしたのか、当時のイギリスの社会背景などと合わせて知ることができます。「鉄の女」と異名を持つ彼女が、国民に媚びることなく信念に基づいて政策を実行したように感じます。
幼少期に影響を与えられた家族や生活環境、本や映画、ラジオなどの存在も大きいけど、本人の努力あってこその成果は読む人に、「女性としての政治家」ではなく「政治家とはどうあるべきか」を投げかける内容だと思いました。
サッチャーを前にして、性別の話は不要。