【感想・ネタバレ】非公認魔法少女戦線II まいんカタストロフのレビュー

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Posted by ブクログ

血と汗の泥臭い戦場もの魔法少女。シビアで妙に緊張感が漂う世界観は変わらず。

今巻の主役はほのかの親友にして琢磨の幼なじみの真音。武侠の世界に選ばれた新米魔法少女として、なぜか一人ずつ登場し解説し手加減もする敵と戦ってレベルアップしていく。マスコットのファンはサポーター役を引き受けたほのかであったり、魔法界のいろいろな面倒くさい事情が絡まって歴戦のほのかではなく新米の真音がやることになってたりする。

男女を逆転すれば容易にある物語になるように、ヒーローのほのかが歴戦の戦士でかっこよく、ヒロインの琢磨くんはそんなヒーローを見守り時に助けられる役。ほのかは仕事ができる男みたい。手段を選ばず、どんなに卑怯で心苦しくても結果を求める。

地の文の流れが掴みにくく、ストーリー展開が分かりにくい。作者=ほのかが理解していること、新人の真音が理解していること、誰も理解していないことの区別がつきにくく、何が意外で何が想定通りなのかよく分からない。最後に出てきたラスボスっぽい魔法少女はなんだ。

文字通り血を流し死への恐怖に震える魔法少女、きな臭い世知辛い魔法少女界の政治事情、歴戦の傭兵の駆け引きと、なんでもマジカルをつけりゃいいってもんじゃねーよとつっこみたくなるようなシュールな世界観、いろいろコンテンツは詰まっているしイラストも世界観に合って魅力的だが、設定先行で分かりにくい印象を受けたのが残念。

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2017年03月22日

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