あらすじ
農業、医療、商店街、限界集落、観光、鉄道、まちづくり……地元から奇跡が始まっている! 地域再生の現場を知り尽くす著者を驚かせた7つの意外な“現場の智恵”とは? 「ゆるキャラ」「B級グルメ」路線とは正反対の発想法で、地元の誇りを大切にしながら、より永続的にコミュニティーの活力を生み出す「地元の経営学」。
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藻谷さんと日本で様々な分野で活躍している方々との対談集。全体を通してここに登場されている方々は、周りに(特にお金の誘惑や慣習)踊らされず現実をみて行動されているのだな〜。こんなこという人達が居るのか〜!と面白くてどんどん読み進めてしまいました。
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この本は、できるだけ多くの人に読んで欲しい。
持続可能な日本の作り方が書かれている。特に鉄道の復権を謳った宇都宮氏との対談に感動した。
路面電車や鉄道は赤字でも続ける意味はある。それを声を大にして言いたい。道路、自動車は鉄道の何百倍も費用がかかっている事を、政府・マスコミは知るべきだろう。
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少子化の進む日本が抱える、商店街、限界集落、観光、農業、医療の問題について、現場のイノベータと「里山資本主義」の藻谷エコノミストの対談集。政府の白書や日経新聞を読んでいるだけでは見えてこない事実とソリューションに目から鱗。
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「里山資本主義」が人気の藻谷浩介さんの対談集。日本の地方経済を立て直す取り組みの成功例。このような人たちがいることを頼もしく思う。中でも千葉県のユーカリが丘のまちづくりを行った「山万」という企業には驚いた。話を聞けばごく当たり前のことを言っているように聞こえるが、業界ではまったく誰もやらなかった非常識のオンパレード。それらがいちいち理にかなっていて、お客様の今だけでなく未来の幸せも見据えたものになっていて驚かされる。慧眼というのはこの事であろう。
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現場を大事にする作者さんと特定分野の現場に身を置き確固とした知恵を確立した「現智の人」との対談集。商店街,過疎集落,観光,農業,医療,鉄道,不動産開発というテーマを足がかりに社会を描き出す。信頼に足る作者さん,寡作なのが残念!
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【始読メモ】2014/09/27(土)
日本中の田舎が、幸か不幸か踊らされていると言っても過言ではない、新書『里山資本主義』(NHK広島)の共同著者のおひとり。
今年の春に発刊された、田舎の経営学をテーマにした対話集。
気になってたけれど、意外と書店にないため、すっかり忘れてた σ(^_^;)。
つい、時差ボケな寝ぼけ眼の勢いで買い込んだ書籍の1冊なり (^_^;)。
… ☆ … ☆ … ☆ …
§『しなやかな日本列島のつくりかた - 藻谷浩介 対話集 -』藻谷浩介
(新潮社)1,200円
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筆者との対談集。
商店街は百貨店に対抗してできた。百貨店が先。
効率を考えると日本は東の端でなくなれば良い何ということになる。
効率が悪くても残っているのには理由がある。
東日本大震災で日本人の幸福度は上がったが、ハリケーンのあとのアメリカ人の幸福度は下がった。
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<目次>
第1章 「商店街」は起業家精神を取り戻せるか~新雅史
第2章 「限界集落」と効率化の罠~山下祐介
第3章 「観光地」は脱・B級志向で強くなる~山田桂一郎
第4章 「農業」再生の鍵は技能にあり~神門善久
第5章 「医療」は激増する高齢者に対応できるか~村上智彦
第6章 「赤字鉄道」はなぜ廃止してはいけないか~宇都宮浄人
第7章 「ユーカリが丘」の奇跡~嶋田哲夫
<内容>
『デフレの正体』『里山資本主義』を書いた藻谷浩介さんの2013年の対談集(「新潮45」)。7人のその道の泰斗とその専門分野で高度成長を終えた日本の将来について忌憚なく語る。問題点がえぐり出されているが、共通しているのは高度成長期に成功を味わった人々(政治家や地域のドンなど)が、その味が忘れられず、本当に日本の将来(地域の将来)に危機感を感じている若者の足を引っ張る姿(医療に関しては、普通の高齢者そのものが足を引っ張る)。日本人は何も気が付いていないが、最高の社会を築き、動かしてきていて、無理矢理新しい(復古的な)政策や対策を打たなくても、世界最高水準のレベルなのだ。それは本当に先進している。例えば高齢者政策は、医療でも福祉でも保険でもどの国も達していない高齢者社会なのに、平均的には破綻していない(問題点は多々あるにしても)。それを後進国(例えばアメリカ)のマネをしたりして、今後の日本をわざわざ破綻の方向へと導きつつある。政治家や経済界の既得者特権や事なかれ主義の役人たちがそれを助長する。
われわれがすべきは「新しい社会」を築くこと。それが人口減で苦しむであろう若者たちに明るい未来を渡すことだと思うが…。
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専門の分野とそうでない分野とあって、大変勉強になった。特に農業。最近若者が農業に従事する機会が増えてるが、地元住民と衝突したりなど続かないケースが多いってこと。農業は太陽などの自然エネルギーをいかに効率良く食物にするかが重要な事とか、あんまり知らなかったので、いかに自分が無知であるかをよくよく知らされた。今の日本は閉塞感が漂っていて、まだ始める前からもうダメだと自分達で思い込んで、自滅してしまうケースが多いけど、まだ日本は捨てたもんじゃない、これからが勝負なんだと思って物事に取り組む事が重要らしい。私は医療分野に携わっているので、まずは自分の分野から。
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様々な分野で現地で動いてる人の声が読めて、非常に有益だった。ただ、対談の中での藻谷さんの発言の割合が高かった気が。もう少し、対談者の発言を読みたかったかも。
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20150809 何が幸せなのか。追うものの違いで結果がこんなに変わってくるという事。自分の頭で判断していかないと。結果は自分で責任持つ事になるのだから。
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農業、医療、観光、鉄道、起業、街づくりの分野の素晴らしい人材を選び出して、それぞれの本音を引き出している好著だ.どの話も良かったが、特にスイスの小さな街で素晴らしい観光資源を作り出している山田さんの事例が秀逸だ.
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最近流行りの著者の本を一冊とおもい、手に取った。
著者と対談相手のそれぞれの専門分野の課題に対するリアリストな一面が感じられて思った以上に面白かったし、勉強になった。
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商店街や限界集落、観光といった「地域活性化」とひとくくりにされがちな話題について、それぞれ地域課題に直面している方々と藻谷浩介さんとの鼎談をまとめたもの。
各論においてその活動の正当性や将来予測、そして議論の妥当性について、データに基づいた客観性のある対話を心掛けているのはさすがといったところ。一方で対話形式の限界といえばそれまでだが、否定的な論理や疑問が出てこないために予定調和的に感じられる。
その辺りは各論者の著書を読むなり、活動を深掘りしろという話なのであろう。いずれにしても「地域活性化」というバズワードに関心のある人は、とっかかりとして読むことをおススメする。
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昨年、里山関連のシンポジウムで里山資本主義の藻谷さんが講演した時に購入させていただきました。7人の”現智の人”との対談集です。”現智の人”というのは造語で、特定の分野の「現場」に身を置いて行動し、掘り下げと俯瞰を繰り返した結果、確固たる「智慧」を確立した人ということです。
対談ごとに、商店街(新雅史)、過疎集落(山下祐介)、観光(山田圭一郎)、農業(神門善久)、医療(村上智彦)、鉄道(宇都宮浄人)、不動産開発(嶋田哲夫)などのテーマがありますが、どれも現場からのリアルで具体的な内容だけに面白かったです。地域おこしとか、町づくりに関心のある人にはたくさんのヒントがあると思います〜。