あらすじ
百年の月日を越え、語り継がれ読み続けられている不朽の名作『遠野物語』。柳田国男が言い伝えを採集し流麗な文語でまとめた原文を、今日の読者にわかりやすく味わい深い口語文に。大意をそこなわずに、会話を遠野方言であらわしながら再構成していく冒険的な試み。丁寧な注釈も付す。原典への橋渡しとして。
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Posted by ブクログ
原作では普通の語りだったのを、遠野弁に変えていたと読後に知って驚いた。地の文を文語から口語に変えるだけではなく、そういうこともしていたとは。
解説で、遠野物語を柳田國男の手から遠野に取り戻す、とあり、そういうことかと思った。
今になって見れば何ともないようにみえる昔話だけれど、そこに出てくる人がどこの誰かということが分かっているということ、そしてそれを研究してきた人がいるということがすごい。
本書は本編だけだけど、これより長い拾遺があるとのこと。