【感想・ネタバレ】子どもの夜ふかし 脳への脅威のレビュー

あらすじ

夜遅くまで起きている大人のもとで育つ子どもの睡眠事情は、想像以上に深刻だ。乳幼児の約半数が夜10時を過ぎても眠っておらず、大都市だけでなく地方都市でも夜型生活は浸透している。しかし、夜ふかしによる睡眠不足は生体リズムを混乱させ、乳幼児では脳機能発達のバランスを崩し、少年・青年期では学校社会からの離脱の主原因となる慢性疲労症候群を招く恐れがある。本書では、脳への影響をはじめ、発達障害や不登校・ひきこもりとの関係など、子どもの睡眠障害に関する最新知見を紹介。睡眠時間記録表を使うなど、副作用なしの具体的な対応策を明示する。【目次】はじめに――知っていますか? 子どもの睡眠障害――/第1章 子どもの夜ふかしが危ない/第2章 新生児から乳幼児までの睡眠障害と発達障害/第3章 小学生以上の子どもの睡眠障害と不登校・ひきこもり/第4章 睡眠時間記録をつけよう/第5章 家族でできる睡眠改善――大人が変われば、子どもも変わる――/あとがきにかえて――福井県W町A小学校における眠育プロジェクト成功例――

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Posted by ブクログ

とても示唆に富んでいました。
日本中の子育て中の人に読んでもらいたいです。
個別に取り組むには限界もあると思われるので社会全体で取り組んでもらいたい~眠育!
なので、共働きでも実践できるように社会の仕組みとして整える支援を国にお願いしたいです!
(現在では研究も進みその成果は国とも共有されてきているようです)

それは言い過ぎでしょ、そこまで言えるかな、とちょっと疑いを持ちつつ読み進めましたが、根拠と共に示された結果を見れば納得できました。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

ここここの本はよかった!ひさびさのヒット。
これで睡眠の大切さを趣意説明できる。不登校の一因ともなっているので,具体的にアドバイスできそう。

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2014年05月04日

Posted by ブクログ

子どもたちは慢性的に疲れている。平日の睡眠不足を補うために、土日は昼まで寝るという生活をすると、体内時計がズレてますます悪循環になる。これは大人にも当てはまることである。

書かれていることはもっともなことである。子ども中心の生活をし、親が早寝早起きをすればいいだけ。しかし、著者も指摘しているように、共働きの家庭ではどうしても夜型になってしまう。では、どうすればいいのか。やはり、子育てと仕事は両立できないのか、、というもやもやが残る。解決策が知りたい。

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2021年05月10日

Posted by ブクログ

1章:こどもの夜ふかしが、危ない に始まる現状分析から、睡眠のメカニズム、脳の働き、睡眠欠乏に起因する小児性の疲労・生体リズムの変調。変調により、社会時間に対応ができなくなる・・・ 気にはなっているけど、よくは知らない「睡眠」。 やはり、重要だよね!と改めて思う。 後半からの展開が興味深かったです。

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2014年09月11日

Posted by ブクログ

我が子を育てるにあたって、心がけていることの一つに早寝早起きをおいていて、題名が気になり読んだ。どちらかと言うと、今睡眠不足でお困りの方が手に取ると学びが多い気がしました。小さい間に早寝早起きだった子の方がいずれ遅寝になり、リズムが狂いやすい傾向とあり、なんでやねん。と思う反面、気を付けて断続出来るよう配慮していかないとと思ったのと、確かに小学校高学年になった今、眠い顔してるのに少しずつ寝る時間が遅くなってるのでその点も改めて気を付けていこうと思います。

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2022年05月01日

Posted by ブクログ

神戸の子供の睡眠と発達医療センターの先生の著書。

睡眠の大切さについて乳児期から大人まで気をつけるべき事が書いてある。

脳時計が制御する3つの生体リズム
1、睡眠ー覚醒リズム
夜が来たら眠り、朝が来たら目覚めるリズム
2、ホルモンの分泌
休息を知らせるホルモンメラトニンと、活動を知らせるホルモンβエンドルフィン・コルチゾール
3、体温調節
深部体温でエネルギー活動を促す。

添い寝乳は夜の睡眠を妨げる

就寝時刻が遅い若者は鬱病になるリスクが高い。2010年発表

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2020年09月30日

Posted by ブクログ

本書は子どもの睡眠不足に警笛を鳴らした本である。本書で述べられている多くのことは現段階では疑似科学の範疇にあるといわざるを得ない。以下ではその解説を書いていく。

まず前提知識として、著者が提唱を始めた「小児慢性疲労症候群」は、社会構成主義(社会問題を理論付けるための後付けの理論)であることに触れておく。名古屋市立大粂和彦教授によると、長年不登校児童・生徒を診断してきた著者がある程度傾向があることを示したことにより名付けられた病名だと述べている。また診断基準のあいまいさ、疾患概念としての一貫性・統合性(integrity)、他の疾患概念との区別、客観的指標に対する疑問などが指摘されている。

小児慢性疲労症候群が社会構成主義を前提とした概念であること、その診断には多くの疑問点があること以外にも、本書では疑似科学の問題が付き纏っている。

例えば、睡眠不足と肥満・学力の関係、あるいは学力と朝食摂取の有無の関係(pp.24-27)は、ただ統計的に見てそういった傾向が伺えるといった「相関関係」があったというだけで「因果関係」が明らかでない。肥満や学力低下の要因は他の原因も十分に考えられ、睡眠不足が原因と断定することは難しい。また睡眠は量ではなく質が重要である。長い睡眠が良いとは限らない。

このように本書の内容は全て研究段階であり、睡眠不足が原因と断定することが難しい事例が多い。したがって疑似科学と言わざるを得ない。もちろん本書の内容すべてが間違っているとまでは言わないが、注意深く読む必要があると考える。

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2015年03月09日

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