あらすじ
リサーチ費用がふんだんにあるわけでもない、中小・ベンチャー企業が海外でビジネスをするには、何から手をつけたらよいのか。日本の中小企業の経営者は、有名企業や神話起業家のグローバル戦略ケースを手に取り、「やっぱり、うちには縁のない話だ」とため息をつくことになる。本書はその穴を埋めるのが目的である。ヨーロッパを中心とした海外の中小企業がいかにビジネスをしているか。イタリア、米国、ドイツ、フランス、英国、日本の元気な中小・ベンチャー企業が元気な会社に取材をする中で、ビジネスモデル、海外ビジネスにおけるコツ、異文化対応などの面を明らかにしていく。また、ミラノ在住のビジネスプランナーである著者の実感から得られたヨーロッパ企業の「シリコンバレーへの敗北感のなさ」は、新鮮な切り口。
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Posted by ブクログ
世界の中小企業の事例集。
様々なケースを扱っているため、一つ一つをそれほど深くは書かれていないが、海外に進出する際に、現地の知り方がイメージしやすくなっている。
「人材」「ビジョン」「事業集中」以外で、何が必要かという問いに対して、経営者の視点を読めるのは面白い。
〈時代を先取りする中小ベンチャー企業から得たヒント〉
1、人のあたり前の姿や社会的に正しいことを意識する
2、中小・ベンチャー企業は時代の先端を感じるセンサーである
3、世の中に流布している声に押しつぶされない
4、情報や記号を読み取るトレーニングをする
5、異なる文化と付き合うことのコスト概算を取る
6、さほどお金をかけないでもビジョンは浸透できる
7、ソーシャルメディアには早く慣れるのがよい
8、聞き飽きた言葉にこそ至上のエッセンスがある