あらすじ
ロックのビートルズに、フォークのディラン。60年代から70年代にかけて世界の音楽シーンをけん引した両者の知られざる関係性を、様々なエピソードとともに読み解いていく。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ディランとビートルズ。特にジョンとジョージ。
彼らがどう影響し合い、お互いの音楽はどう変わっていったのかが垣間見える
若者文化と言われる60年代に、音楽やドラッグがどのようなものだったのか。ポールオースターともリンクしておもしろかった
Posted by ブクログ
ビートルズは何となくは聞くけど、ディランは全然聞かない私にとっては、両雄の交錯がひととおり理解できてタメになる内容。
伝説的アーティストのプライドと自分勝手さたるや、どれほどのものだろうか。
Posted by ブクログ
ビートルズにマリファナ教えたのはボブ・ディラン先生でしたとのこと。中山先生の音楽本はいつも情報豊かでおもしろい。幅は狭いにしても、ずっと英語の研究書読んでたのねえ。
Posted by ブクログ
年齢もデビュー時期も近い大御所ミュージシャンの、海を越えた交流を、当時のエピソードと多くはない記録からまとめて、追いかけた一冊。何がいつ、どれだけどんな影響を与え合ったか、なんて、本人にすら定かでないことも多いと思うが、この時に同席した、とか、セッションをした、という事実だけでも十分面白い。両者とも、単独で論じられている時には見えにくい一面が垣間見えて面白かった。
Posted by ブクログ
ビートルズ(主にジョンとジョージ)とボブ・ディランの交友が、それぞれの音楽に与えた影響を、史実やディスコグラフィー、本人や関係者へのインタビューをもとに紐解く一冊。
ビートルズは、アコースティックギターをかき鳴らすフォークシンガーだったボブ・ディランに、バンド編成とエレキギターという新たな表現の可能性を示した。一方でディランは、ビートルズに歌詞の世界を広げるきっかけを与えた。また、初対面の際にマリファナを教えたことが、『ラバー・ソウル』から『リボルバー』、そして『サージェント・ペパーズ』や『マジカル・ミステリー・ツアー』へと続く、あのサイケデリックな世界観につながっていくという「点と点のつながり」が面白い。
最も影響を与え合ったジョンとディランは、お互いに強い自負もあってか、創造的なパートナーにはなれなかった。でも、ジョンやポールの存在に窮屈さを感じていたジョージ・ハリスンはディランと深く親交を結び、後には一緒にバンドまで組む。しかも年下のジョージがリーダー。その人間関係の対比も興味深い。
それにしても驚かされるのは60年代ロックの進化のスピード。ビートルズの全アルバムが発表された時期と重なるように、ディランは『フリーホイーリン』(1963)、『Highway 61 Revisited』(1965)、『ブロンド・オン・ブロンド』(1966)といった歴史的名盤を次々と発表。さらに同時代にはストーンズやビーチ・ボーイズもいる。
わずか数年の間にロックは劇的な変貌を遂げた。本書は、その大きな源流としてエルヴィス・プレスリーの存在にもきちんと触れている。しかも読みやすい。
『While My Guitar Gently Weeps』にまつわるエリック・クラプトンのエピソードなど、他にもさまざまなミュージシャンが登場するのも楽しい。
ただし、本書はあくまで筆者が史実や証言をもとに「点と点をつないで」描いた一つの解釈でもあるので、その点は頭の片隅に置きながら読んだ。