あらすじ
俺と敷島の二人で、どうにか成し遂げた『ゲームクリア』は、次なるステージのスタートでしかなかった。 巨大怪獣を凌ぎ、俺と敷島が安堵したのも束の間、「セーブしました」というメッセージと、スキル獲得の表記。つまり、次なる敵がやってくるのだ。それは、大量の刺客を擁する『ラットマン』と、血の雨を降らせてくる『ねずみおとこ』だった。 俺と敷島の、強くないままの『ゲーム』は繰り返される。
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Posted by ブクログ
Bルートのダークさ、悲壮感が前巻以上に際立ってきた。
Aルートとの乖離がこれからもっと広がるんじゃないかと懸念。
クロクロと並んで続刊が楽しみなシリーズ。
Posted by ブクログ
Aルートでは藤くんが、他人の命について葛藤しながらも、困難に立ち向かい乗り越える熱い主人公をしていて、読後感もわりと爽快感がある。
だが、Bルートは全体的に読んでいて心を抉られる。Bルートの敷島さんは前回の怪獣退治で心のバランスが崩れてしまったようで、犠牲を出すことに躊躇しなくなってしまっていて、読んでいて辛い。犠牲が最小限のAルートとの対比で、Bルートはゲームクリアを優先してある程度犠牲を出すことは前回から分かっていたつもりだが、今回ここまで悲惨な結果になるとも思わなかった。藤くんが語り手なのに、無力で、それゆえ卑屈になっているのもきつい。Aルートでは、スキルと勇気でけっこうかっこいい主人公をしているだけになおさらである。
Bルートがあるから、Aルートが引き立つというのは分かるし、逆もまたそうなのではあるが、Bルートの悲壮感は読んでいてきついものがある。殺伐とした場を和ましてくれる山崎さんも、Bルートではほぼ確実に退場してしまったようだし、3巻はさらにひどいことになりそうで怖い。こういうダークな雰囲気が入間さんらしいといえば、入間さんらしくて、おもしろいし、続きも絶対に読むつもりだけど、胃に悪い展開だな。
後、スキル関連のスターシステムで思わずにやけた。トカゲの王関連の追加スキルはこれからもでてきそうなので期待している。